キューバを訪れたら絶対に行ってほしい街、トリニダード(Trinidad)を紹介します。
トリニダードの魅力はなんといっても街並みの美しさ。カラフルな建物、昔から残る石畳、西部劇に出てきそうな馬車、50年代から残るクラシックカーなど。。目に入るものすべてがフォトジェニックで、街全体が世界遺産にも登録されている古都です。
首都ハバナから車で4〜5時間ほど。頑張れば日帰りでも行けるし、1〜2泊するともっと楽しめます!
トリニダードという街の歴史、アクセスや宿泊、観光スポットと歩き方、レストラン情報、気をつけたほうがいいことなど、写真たっぷりでまとめます。
Contents
世界遺産の古都、トリニダードという街
トリニダードの街並みはこんな感じ。石畳と古い家々が美しく、どこを切り取っても画になりますね。
17世紀から19世紀半ばまでは砂糖貿易で栄えていたものの、その後衰退し、当時の繁栄を残したまま時が止まってしまったそうです……。それでも小さなコロニアル建築の家々にはまだ人が住んでいて、昔のままあまり変わらない生活をしています。
1988年には、トリニダードの街全体と郊外のロス・インヘニオス渓谷が世界遺産に登録され、欧米人などに人気の観光地となっています。
キューバ全体として、カリブ海のあたりにあるため気候は年中温暖です。22℃〜28℃を推移するような感じ。灼熱というほど暑くもなく、カラッと晴れた気持ちいい天気!
5〜10月は雨季になり少し雨の日が増えるので、なるべく避けられるとよいかもです。
首都ハバナからトリニダードへの行き方
トリニダードの場所は、地図ではこのあたり。細長〜いキューバのちょうど真ん中くらいのところです。
空港はないので、車やバスで移動することになります。私は首都ハバナからタクシーで向かいました。タクシーは、
- 料金は1人20CUC(2,000円程度)
- 所要時間は5時間ほど
- 指定した宿などに着く
- サービスエリアでの休憩あり
- 知らない旅行客と相乗り
という感じですが、想像していたよりは快適でした。わりと運によるけど……。
↑途中休憩で寄るサービスエリア的なところ。清潔だし良い感じです。
タクシーは宿で手配してもらいましょう。キューバはCASA(カサ)という民泊スタイルの宿が普及していて、オーナーが仲良しのタクシーを呼んでくれます。
▼キューバの宿事情はこちらの記事をどうぞ
トリニダードの宿泊はCASA「レオとヤミの家」へ
トリニダードには、日本人に人気の名物CASA「レオとヤミの家」があります。
トリニダードに来る日本人ならほぼここに泊まってるのでは……?と思うほど。CASAは他にもたくさんありますが、私が行ったときはハバナのCASA(シオマラさんの家)でここをおすすめされたので、何の疑いもなくこちらに泊まりました笑
オーナー夫婦は親切だし、ごはんや部屋もいい感じだし、とても過ごしやすい宿でした!詳しくは別記事にてどうぞ。
石畳×カラフルな家々――フォトジェニックな街並み
トリニダードの楽しみ方は、街をぶらぶら歩くだけ。写真を撮りながらゆったりお散歩しましょう。
街の地図はこんな感じになっているけど、小さいので勘で歩けます!
壁に描かれたグラフィックが妙にかわいい。
お店の看板とかも、壁に直接描いてしまっているようなところがあります。
フォトジェニックな壁を探し歩く!!男性の日本人旅行者は「2時間で飽きる」と言っていましたが、人によって楽しめる度が変わるかも。たしかに2時間あれば一通り歩けてしまうけど、個人的には1日でも飽きないな〜と感じました。
写真を撮るのが好きな人には超楽しいかと!
ただ街散策しているだけでいい、というタイプの人にも向いています。
隣同士の壁と壁の色が絶妙に合っていたりするとテンション上がる。
カリブ海らしいつやつやしたフルーツもありました。
いったい今は何世紀なのか、ふつうに馬車が走っています。
馬車の標識!これはどういう意味なのかな。
青空とのコントラストが素晴らしくきれい。
さて、これは北のほうの広場のあたり。ヤシの木がたくさん見えてきます。
抜けていくと、「マヨール広場」に着きます。
地図だとこのあたり。ここを中心と考えて移動すれば、方向感覚がうまくいくかも。
マヨール広場の周辺はきれいな石畳になっていて、美しさが倍増します。
そして教会。「Church of the Holy Trinity」です。
壁を塗る人。絵本みたいですね。
踊る人。本当に絵本というか、映画みたい。
教会の裏手のほうにも続いています。
どこを切り取っても絵になる!フォトジェニックな街並みでした。
地元の工芸品など、お土産もあります
トリニダードではお土産には困らないと思います。こういう露天が出ていて、ずーっと連なっているお土産物街みたいなエリアがあります。
「ファゴッティング」というレースの織物が特産品で、細かい装飾を施された真っ白な布や服がずらーっと並べられていたりします(写真中央にあるやつ)。
風になびいてきれい。陶器や食器も人気で、手書きの絵が付けられたものなどいろいろ売っています。
ハバナ以上にレトロなクラシックカーがたくさん
そしてもうひとつの見どころといえば、クラシックカーですね!ハバナでもたくさん見かけたのですが、トリニダードのほうがよりレアな車がいる気がしましたよ。
白は意外と見ないのです。2色のブルーの壁に映える!
ゴツめの車もパステルカラーとの相性が◎
先ほどの「マヨール広場」のあたりにも、ビビッドカラーの車がたくさん。
赤がオーソドックス。
この記事では他の写真が多すぎるので一部にしておきますが、ハバナも含めて以下の記事に写真を全部のせました。ぜひ見てね。
賑やかな公園周辺がトリニダード中心部
「Plaza Carrilo」という公園のほうにいくと、人がたくさん!開放的な空気ですね。
場所はこのへん。先ほどのマヨール広場から徒歩5分ほどで着きます。
このあたりはローカルたちで賑わっていて、平日の日中なのにとても活気がありました。
お店の前にはけっこうな人だかりが。なんの集まりなんだろう。
たのしげな雰囲気の建物やお店があります。
地元民たちの日常が最も尊いなあ。。
ペロペロキャンディ!?
ここはなんか学校とかのような気がします。
パキッと鮮やかな建物が美しい。。
ローカルフードも多国籍も。トリニダードで食べるもの
トリニダードは美味しいお店もたくさんあります。広場周辺にコンパクトにレストランがまとまっているので、事前に決めていかなくてもこのあたりをふらふら歩いていれば見つかります。
(というより、ネット上にはあまり情報がないので、調べるより歩いて見つけたほうが早いです)
ツアー観光客も受け入れているようなオープンな大きめのレストランがいくつかありました。
【キューバ料理】Terraza Trinidad Colonial
夜は「Terraza Trinidad Colonial」というカリブ料理・キューバ料理のレストランに入ってみました。屋上のテラス席が賑やかで華やかでいい感じ。
わかりづらいですがロブスターです。トリニダードは海にも近くシーフードが美味しいのです。右手前にあるお赤飯みたいな豆ごはん?がキューバの定番らしい。
▼Terraza Trinidad Colonialの場所
» Terraza Trinidad Colonial|トリップアドバイザー
【多国籍料理】Taberna La Botija
ランチは多国籍料理の「Taberna La Botija」へ。マヨール広場の近くです。
中は広々しています。お店2面のドアが全開なので、外同然なところがちょっと難点。虫が飛んできます……笑
ワインがたくさんあり、なんとなく海賊風のインテリアです。陶器がお土産として購入できるみたい!
キューバ料理、ラテン料理、スペイン料理、イタリア料理などいろいろなメニューがあるなか、なんとなく普通の味が恋しくなってピッツァを頼みました。味はまあまあですが、ボリュームのわりにとても安かった気がします。
なんとこちらのお店、24時間営業!定休日などあるかもですが、このあたりに行けばいろいろお店はあるので、夜遅くなってしまっても安心です。
▼Taberna La Botijaの場所
» Taberna La Botija|トリップアドバイザー
【ご当地カクテル】La Canchanchara
トリニダードの地カクテルとして有名なのが「カンチャンチャラ」。カクテル名でもあり、店名にもなっています。こちらのお店は先ほどのキューバ料理レストランのすぐ手前にあります。
これがカンチャンチャラで、丸くてかわいらしい素焼き陶器に入っています。
キューバ名産品のラム酒をベースに、レモン果汁、はちみつを入れ、水で割っただけのシンプルなカクテル。ジュースのように飲めてしまう甘くて美味しいお酒です。
ここは欧米人のツアー客に大人気で、いつも賑わっているみたいです。
▼La Canchancharaの場所
食後に軽く飲むなら、モヒートが有名なBAR「BODEGUITA」もあります。
ハバナにも店舗があり、どちらもモヒートが名物。店内の壁には有名人の写真やサインで埋め尽くされています。
「カンチャンチャラ」とハバナのBODEGUITAで飲んだ「モヒート」については、下記のカクテル記事に書いたのであわせてどうぞ。
注意:換金とインターネット事情はハードルは高めです
最後にすこし、トリニダードに行く前に知っておきたい注意事項を。
まずお金に関してですが、トリニダードの銀行でキャッシュを換金するのは難しいです。なぜなら、銀行が謎に混雑しているから……(上の写真参照)。ぜんぜん入れる気配がなくて詰みました。
ただしATMならあります。クレジットカードのキャッシングでキューバ通貨を引き出すのが一番簡単なので、あらかじめ準備しておきましょう。
キャッシングは簡単で、カードを入れて表示に従ってやっていくだけ。英語設定にもできるので安心です。
こんな感じで引き出し額を選びましょう。手数料がかかるので、この先の旅を見越してまとめて引き出しておくのがおすすめです。
ちなみに、海外のATMではけっこうカードが飲み込まれたり、原因不明のエラーが起きたりしがちです。私も最初に使ったカードが使えなくて、2枚めでいけました。
海外旅行にはクレジットカードを複数持っていくのが安心ですね。以下のふたつは私がいつも持っているカードです。どちらも年会費無料で、海外旅行保険付き。
それから、キューバはインターネット事情が独特です。国全体としてなかなか厳しく、特にトリニダードはWi-Fiスポットがマヨール広場くらいしかありません。。しかも1時間ごとにこのカードを購入するスタイル。
それでもどうしてもインターネットが欲しい!仕事の都合上ないと困る!!という人は、キューバのインターネット事情の記事を参照していただければと思いますが、場所も時間も限られるので、レンタルWi-Fiを借りていくのもひとつの手です。
なんと、レンタルWi-Fiは各社あるなかで、キューバに対応しているのはグローバルWi-Fiのみ。こちらは世界30ヶ国と提携している大手だし、品質の評判も高いので安心です。
「お金」と「インターネット」は現代において命の次に大事なので、しっかり準備していきましょう!
さいごに:キューバに3日以上滞在するなら、トリニダードはマストです!
以上、キューバの古都トリニダードの紹介でした。
キューバは本当にいい国だったのでぜひ行ってほしいですし、行くなら首都ハバナだけでなくトリニダードも訪れてほしい!キューバの真髄が感じられるのはここからです。
ちなみに今回も小さなバックパックひとつで旅行しました。旅のパッキングの記事がとてもよく読まれているので、荷物を減らしたい人はぜひ参考にしてみてくださいね〜!
トリニダードが好きな人は、スリランカ一人旅もいいかもしれないです!
● この記事で紹介したキューバ記事一覧
おわり。