タイのバンコクでニューハーフショーを観てきました。
「タイにニューハーフが多いのは知ってるけど、考えてみたらなんでなのか知らないな。実際はどんな感じなの?理由とかあるの?ニューハーフってどういう人なの?」
程度の認識の人向け。女装が好きなことと、恋愛対象が男性であることは大きく違います。実際にニューハーフショーを観てみたら、そういった多様性もちゃんと感じられるようになっていて文化的にも面白かったので紹介します。
ニューハーフショーから広げて、LGBTどころじゃない性の多様性や、タイにニューハーフが多い社会的背景についてもまとめました。「タイ=オカマの国でしょ」って誤解している人は、ぜひ読んでみてください。
Contents
タイ名物・ニューハーフショーとは?概要と行き方
ニューハーフショーはタイ・バンコクの名物で、観光客がたくさん見に来ています。
カリプソキャバレーショー
正式にはCALYPSO CABARET SHOW (カリプソキャバレーショー)。
1回の公演は約1時間半程度。以下のサイトからだと通常料金から30%OFFになるのでお得です!
» 30% OFF カリプソキャバレー バンコクならではのニューハーフショー
時間とプランは4つ。
- 19:30〜鑑賞チケットのみ(ワンドリンク付き)
- 19:30〜鑑賞チケット+夕食+伝統舞踊コーン鑑賞
- 21:00〜鑑賞チケットのみ(ワンドリンク付き)
- 21:00〜鑑賞チケット+夕食+伝統舞踊コーン鑑賞
料金は、鑑賞チケットのみで3000円程度、夕食と伝統舞踊がつくと5000円前後です。正確な金額はサイトをチェックしてもらえればと思いますが、21時の回のほうが若干安くなっています。
当日は当日チケットカウンターで印刷したチケットを見せて、引き換えてもらうシステムです。
会場は「ASIATIQUE THE RIVERFRONT(アジアティーク・ザ・リバー・フロント)」というところで、ショーホールを中心として小さなテーマパーク街のようになっています。レストランやお土産も充実していて、なぜか観覧車もあり完全に観光地という感じなので、ショーの前に早く来て見てまわるのもいいかもしれません。
ニューハーフショー会場へのアクセス
アクセスは正直あまりよくないです。
バンコクの中心地からは45分〜1時間くらいかな?BTSサパーンタクシン駅から、船かタクシーで行けます。船は夕方から混むらしいので、タクシーが楽だと思います。
バンコクはタクシーの初乗りが35THB(100円くらい)で、15分くらいで着くので50THB前後でしょうか。今回はタクシーが捕まらなくてトゥクトゥクを使ってしまったのですが、断然タクシーがおすすめですね!
性・文化の多様性が詰め込まれすぎたニューハーフショー
1時間半程度、すごい勢いで歌と踊りが繰り広げられます。けっこう激しめ。チケットにワンドリンクが含まれていて、ビールなどを飲みながら楽しむことができます。
国・文化ごとの演出が多様
世界中の国の文化を入れこんでカオスな展開になっています。日本風の演出もあって、着物を来てかなりコミカルな演技をするこの人はバンコクのニューハーフショーの名物的存在らしい。日本人にかなりウケてました。
韓国風の演出や、スパイみたいな謎の演出もあってカオス。ショーのテーマは?と聞かれても答えられない感じです。
基本は派手派手だけど、途中で雰囲気ががらっと変わってデモ隊みたいな人たちが出てきて、ちょっと政治的な異様な雰囲気にもなります。たぶん平和を訴えてるんだと思いました。
ニューハーフにかぎらず、性の種類が多様すぎる
私もニューハーフに対する理解が薄かったので、ゴリゴリ女性になった人たちだけが出てくると思っていたんですね。
実際はカリプソボーイズと呼ばれる男性も出てくるし(なぜか平均身長が低い)、見た目は完全に男性だけど女装する人もいるし、顔は女性っぽいのに体格よくて胸は平らな人とか、胸は増してるけどまだ下の切除まではしていない人とか、ちょっとリアルな話になるけど、いろんな段階があるんだなーと思いました。
男性→女性がグラデーションという感じで、何人かで一緒に踊るときのグループも進行度合いでくくられている感じがしました。
LGBTどころじゃない。タイには18通りの性がある
それであとから気になって調べたのですが。タイには18通りの性があるらしいです!
男性:女性が好きな男性
女性:男性が好きな女性
トム:男装をした女性で、女性もしくはディーが好き
ディー:男っぽい女性やトムが好きな女性
トムゲイ:女性、トム、ディーのすべてが好きな女性
トムゲイキング:トムが好きな男っぽいトム
バイ:バイセクシュアル、トム、レズビアン、男性を好きな女性
ボート:女性、芸キング、ゲイクイーンのどれとも付き合うことができる男性(オカマは含まず)
ゲイクイーン:男性が好きな女らしいゲイ
ゲイキング:男性が好きな男らしいゲイ
トムゲイツーウェイ:トムゲイキングとクィーンのどちらにでもなりうるとむ
トムゲイクィーン:トムが好きな女性っぽいトム
レズビアン:女性が好きな女性
オカマ:女性になりたい男性
アダム:トムを好きな男性
アンジー:トムを好きなオカマ
チェリー:ゲイとオカマが好きな女性
サムヤーン:レズビアントム、女性と付き合えてどれにでもなれる女性
参考:タイの性別一覧がすごい!18の性?現在は40近くという噂まで・・「複雑すぎる」
性というより性愛嗜好……?なのかもしれませんが、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイ・トランスジェンダー)はかなりざっくり分類なんだなあと。
もうわけがわからないです。でも、わたしたちが思っている以上に複雑なんだなーと勉強になりました。ちなみにFacebookで選べる性別は50もあるそうですよ……!
ジェンダーやセクシュアリティについては、奥が深すぎるのでまだまだ勉強中です。
タイの性別が多様な理由
女性が強いタイ
タイは女性が強い国です。
バンコクで働いている日本人にも話を聞いたのですが、女性職員は多くキャリアアップにも貪欲なんだそうです。
しかもタイは浮気天国。男性はすぐ浮気するので、田舎のほうに行くとシングルマザーが多いんだとか。そうでなくても、家庭内では女性が強い。女性への畏敬の念がやがて憧れとなり、自分もそうなりたい!という思いになりやすいようです。
徴兵制で性に目覚める?
性に寛容なタイですが、現行の法律では戸籍上の性を変えることはできません。
こんなに進んでいるのに、そこはダメなんですね、、外見が完全に女性になっても、書類上は男のまま。よって、徴兵制にもふつうに呼ばれます。
ニューハーフの場合は免除されることもあるらしいけど、徴兵制で2年間男性だけの環境で過ごし、先輩兵隊からいろいろと教え込まれて目覚めちゃう人が多いとか。すごいな。
タイならではのマイペンライの精神
いろんな理由で後天的に女性になりたい人が増えたとしても、日本のような社会だったらなかなか言い出せなくて抑圧されちゃうはず。日本でもLGBTは30人に1人はいるとか言われてますからね。クラスに1人はいたってことです。
でもタイには「マイペンライ(=気にするな、問題ない、の意味)」という言葉があって、基本的にこの精神で生きているので、男性が好きでも女性になりたくても別にいいんじゃないのって感じで受け入れられているんだと思います。
結局は、国民性なのかもしれません。
まとめ:ニューハーフショーはただのオカマ劇じゃない
気になるとすぐ調べるタイプなので、ニューハーフショーを観てタイの多様な性についていろいろと考えました。
タイにニューハーフが多いのにはちゃんと社会背景があるし、わたしたち日本人が知っているよりももっと多様な性が世界にはあるんだなーとわかりました。しかも国や文化の多様性まで考えられてるから、ただのオカマショーだと思って観に行くともったいないですよ!
気になった人はこちらからお申込みどうぞ〜
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以上、現地よりでした。
おわり。
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