社会人はツライよって意味の「学生時代は遊んどけ」には反対だけど、思いっきり遊んで自分の”好き”を見つけておくというのが今の時代は大事すぎるよね。誰にも負けない好きなことがあるのもスキル。
— Ryoko Wani (@ryokown) 2017年9月25日
このツイートにけっこう反応をいただいたので書きます。
「学生のうちは遊んでおけよ」は文脈によって意味がかなり変わると思いますが、社会人になると遊べないからというネガティブな理由からのこれには大反対です。
でも自分が社会人になってみて、学生時代に思いっきり遊んでおくことの大切さをとても感じます。。遊びって人類にとって必要ですよね。
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「(社会人ツライから)学生のうちに遊んでおけ」という大人は信じなくていい
よくありますよね。一流企業に就職したサークルの先輩と飲みに行ったら、
「お前、マジで学生のうちは遊んどけ?社会人マジ辛いから。毎日残業で時間読めねーし、たまに飲み行くっても上司とで、武勇伝延々聞かされるだけだぜ?土日出勤あるし、休みも寝てたら終わるわ。俺ら学生のとき何してた?遊んでしかなくね?マジ戻りてぇわ」
みたいなやつ。かわいそう。
これ、つまらない仕事しかできないつまらない社会人が言うセリフなので、本当に気にしなくていいです。
いまだに「社会人=ツライもの」という認識が当たり前のようになっているけど、ただ生まれて死ぬだけの人生なのに、なぜ22歳頃〜老いぼれるまで苦しみ続けなきゃいけないんだろう?
もし「学生のうちに遊んでおけ」をどこかで聞くことがあったら、ネガティブかポジティブかで判断するといいです。
- (社会人ツライから)遊んでおけ → 聞き流す
- (絶対プラスになるから)遊んでおけ → 聞いてみる
後者の場合はためになる話だと思うので、聞いておきましょう。
経験談:社会人楽しすぎた
なぜこんなことを言うかというと、私自身が社会人になってからのほうが楽しかったから。今でも覚えている入社3日目のツイートを掘り出してきました。
社会人たのしすぎる、、どうしよう
— Ryoko Wani (@ryokown) 2014年4月3日
学生のうちに遊んでおけ〜とか、今が華だぞ〜とか言われたこともあったけど、働きだして少し経った頃に「ああ、あの人たちは仕事が楽しめてなかったからあんなこと言ってたんだな」と気づきました。
社会人生活楽しいし、むしろ仕事か遊びかよくわからない。毎日スゴイ人に会えるし、新しいことを任せてもらえて、自分のできることも増えていく。
会社に入ってから、自分の力だけでは到底たどり着けないような世界をたくさん見ることができました。
研修を受けるにしても、これ普通にセミナーとか行ったら数十万するよね、、というレベルの話が聞けます。学生のときは年間百万とか払っていたのが、就職したら今度は年間何百万かもらっている。。体感では同じくらいのことを吸収している気がするのに、お金をもらって学べるなんて最高だなーという気になってきます。
それは運良く楽しい仕事に就けたからでしょ、、と思うかもしれません。そのとおりです。
でも、毎日つまらないと思いながら仕事を続けている人と、楽しみながら働いて価値を発揮している人、どっちの言うことを信じて生きたいかと聞かれたら、私は後者を選びたいです。
じゃあ、なぜ学生のうちに遊んだほうがいいのか
社会人楽しいのに、なぜ「学生のうちは遊んでおけ」が正しいと思うかというと、思いっきり遊ぶことで自分の「好き」を見つけられるから。見つけたらそれを心ゆくまで追求するのも、学生のうちのほうがやりやすい。
特に今の時代は、誰にも負けない好きなことがあるのはスキルだなーと心から思います。「好き」という感情があると、想像を超えるパフォーマンスが発揮できるんですよね。
しかも、それがお金になっちゃったりする。けっこう簡単に。身近にそうやって好きなことをお金にしている人が増えてきて、ようやく気づきました。
「好き」を突き詰めるとお金になる
たとえば友人に、ある食材にハマりすぎて○○マイスターになった人がいます。
女好きが高じて恋愛メディアで編集をしている人もいます。
映画を何百本と観てきた経験が買われて映画のPRをしている人もいるし、
趣味の料理写真を撮り続けていた人は有名インスタグラマーになりました。
すべて、自信をもって「好き」と公言して、見返りを求めずに突き詰めてきた結果です。
今の時代は、好きなことをアウトプットし続けていればそれが仕事になるツールがたくさんあります。真面目な言い方をすれば、マネタイズする手段が多様化&大衆化している。
こんな時代なので、誰にも負けない「好き」をひとつ持っているだけで立派なスキルになります。
働きながら「好き」を見つけるのは、ちょっとむずかしい
もちろん無理ではないけれど、学生時代のほうが見つけやすい。
社会人は忙しいです。自分の好き放題できるわけではないし、「やりたいこと」よりも「やるべきこと」を優先しなければならないことも多くなります。
純粋な気持ちでなにかに取り組んで、「好き・嫌い」を判断するには、ちょっと時間が足りないかもしれません。そのかわりに得るものは大きいんですけどね。
だから、時間がたっぷりあって、体力も充分にあって、好奇心のままに動ける学生のうちは、たくさん遊んでいろんなモノやコトに触れて「好き」を見つけるべき。学生のうちに、というのはそういう意味です。
未来につながる“点”をつくっていく遊び方
そもそも遊びってなんなの?というのは、かなり定義の広い話です。「学び」と「遊び」は紙一重で、赤ちゃんがおもちゃで遊びながら知恵を付けていくように、「遊び」と思ってしたことが「学び」になります。
人生の幅を広げてくれることならなんでもいいと思います。
飲み会もそうだし、BBQやキャンプでもいいし、旅行に行きまくるのも素敵。アニメを見漁ってもいいし、ライブで飛び跳ねたり、ひたすらゲームに没頭するのもあり。女遊びでもいいし、人には言えないような遊び方でもいい。いろんな意味でスレスレの遊びも含めてなんでもやってみるべき。
私の場合は広告・メディア・マーケティングのような業界が近いので偏るかもしれませんが、仕事を本気の遊びフィールドにしてしまっている大人たちにかなりたくさん出会ってきました。一緒にブレストしたりすると、引出しの量と物事の結びつけ方が豊富すぎて、発想力がおかしいんですよね。
そういう人に限って、学生時代は思いっきり遊んでいる。遊びに全力すぎて、ぶっとんだ伝説の1つや2つ持っています。あらゆるジャンルで遊び尽くすことで経験値が溜まって、人間に深みが増すんだなぁと思う日々です。。
それが社会に出て何の役に立つのかっていわれたらわからないけど、社会に出て役立つことだせ考えて学生時代を過ごすなんてセンスないし、点と点はつながるし、わけわからない経験は人生の幅を広げてくれるのでおすすめ
— Ryoko Wani (@ryokown) 2017年7月14日
これがどう役立つんだろう?とか打算的なことは考えずに、未来につながる点をたくさん作っていけばいいと思う。
「Connecting the Dots. – 点と点をつなげ」
MacBookの美しいフォントたちは、スティーブ・ジョブズが学生の頃にノリで取っていたカリグラフィーの授業からインスパイアされて生まれた、というのは有名な話ですよね。
この歳まで憧れを引きずってたら大変なことになっていたと思うから、学生のときはひたすら憧れにアタックしまくって、現実に塗り替える作業をしておくといいかも
— Ryoko Wani (@ryokown) 2017年7月26日
それからちょっと話が逸れるけど、憧れを現実に塗り替えておく、というのもぜひやってほしい。「憧れの芽」が若いうちにアタックできずにすくすくと育ててしまうと、30代とかになってこじらせてしまうので。
たとえば「海外に住みたい!」という気持ちがあったとして、しまいこんだまま大人になってしまうより、一度なんでもいいから出て現実にしてしまったほうがいい。
やりたいなーと思ったら小規模でもいいからまず挑戦してみると、どんどん夢が先走って妄想にならずに済みますね。
好きなことを突き詰めると評価される時代
最後に、自分の本当の気持ちに素直になって好きなことをやる大切さがわかる動画を貼っておきます。「好き」ってそんなに大事か?甘えじゃね?と思っている同年代にもぜひ見てほしい。
何でもいいんです。
あながた本当にやりたいことをやっていれば
いつか達人になれるでしょう。「好きこそ物の上手なれ」なのです。
そのうちあなたにそれなりの報酬を払う人も出てくるでしょう。
だからそんなに心配しなくてもいいんです。
誰か必ず興味をもつ人が出てきます。自分がやりたくないことをして
人生を過ごすなんて実に馬鹿げたことです。・
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・この質問にじっくり取り組むことがとても大切です。
「私は何を望んでいるのか?」