先日スリランカに行ってきました。
「スリランカって何語?」
という質問が多かったので、スリランカにいる民族と話されている言語、そして肝心の英語はどのくらい通じるのか?ってことを体験に基づいてシェアします。
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シンハラ語・タミル語・英語が公用語
スリランカでは、次の3つの言語が話されています。
- シンハラ語
- タミル語
- 英語
シンハラ語とタミル語は国語にして公用語であり、連結語として英語も憲法上認められている。日常的にはほとんどの国民がそれぞれの民族語(シンハラ人はシンハラ語、タミル人はタミル語)を使っている。
ーWikipediaより
スリランカの人口割合としては、シンハラ人:7割、タミル人:2〜3割、あとは混血人種や外国人が少数という感じらしいです。街の標識は3言語、もしくはシンハラとタミルの2言語で書かれています。
ශ්රී ලංකා ප්රජාතාන්ත්රික සමාජවාදී ජනරජය
これがシンハラ語。
இலங்கை சனநாயக சோஷலிசக் குடியரசு
こっちがタミル語。
さっぱり読めないけど、けっこう違いますよね。
ちなみに国名の「スリランカ」は、シンハラ語で「Sri=輝く」「Lanka=島」という意味なんですよ。光り輝く島。素敵ですね。
シンハラ人とタミル人
スリランカ人口の7割を占めるシンハラ人は、ほとんどが仏教徒。そのため、スリランカにあるお寺は仏教のものが圧倒的に多いです。
タミル人はヒンドゥー教徒が多いですが、わたしが知り合った人はクリスチャンだと言っていました。キリスト教徒やイスラム教徒が1割くらいいるようです。
みんな、自分のトゥクトゥクを神様できらびやかに飾り立てています笑
実話:タミル人から見たシンハラ人
タミルの友達と一緒に歩いていたとき、近くにいた若者の集団を見て「彼らはシンハラだ」と言ったので、いろいろと聞いてみました。
彼個人的には、あまりシンハラに良い印象を持っていないというか、嫌いとかではないけど「別の人種だな」って感じらしいです。見分けられるの?と聞いたら、
的なことを言ってました笑
彼が言うには、欧米人のような服を着ている人はシンハラ(向こうの発音で“シンガラ“)。滞在中にいろんなスリランカ人を見ましたが、シンハラ人は都会的でトレンディーな感じで、タミル人は純朴なのかなっていうのが個人的なイメージです。
お互いの確執には、歴史的なこともあるみたいですね。
あまり勉強していないので偉そうに語れないですが、民族や宗教の違いで長年にわたる軋轢があったようです。紛争も絶えなかったとか。今はそんなに引きずってないけど、なんとなーく壁がある感じです。
ほとんどの人が【自分の言語+英語】を話す
シンハラ語とタミル語は、お互いなに言ってるかはほとんどわからないらしいです。
そのため、「連結語」として英語が機能しています。
お年寄りだと簡単な英単語しか話せなかったりしますが、旅行であればほとんどのシーンで問題なく英語が通じます。
ただ、彼らが話す英語には訛りはあります。
インド訛りと似たようなもので、伸ばすところが全部巻き舌になってしまう感じです。ときどき全然何言ってるかわからない人がいて焦りましたが、こっちの言うことはだいたい聞き取ってくれます。
通じるどころか、英語ができない観光客に困ってた
あるトゥクトゥク運転手とのエピソード。
まあまあ長距離の移動を頼んで、のんびりドライブしながら雑談していたのですが、「いや〜キミは英語が通じて助かるよ。今朝、本当にまいった客がいてね」と話してくれました。
乗せたのが中国人のカップルだったそうなのですが、英語がHello以外まったくしゃべれなかったらしく…。スマホの画面を見せてきて、この宿を予約しろと身振り手振りで言われて電話をかけさせられ、その宿に連れていく途中なんだか知らないけど中国語でめっちゃまくし立てられ、態度は威圧的だし何言っても理解しなくて、一生分疲れたわ、と言っていました。
彼いわく、
だそうですよ。温厚な感じの人なのに、この言い方がツボでした。彼のような被害者を出さないためにも、スリランカに行くなら最低限の英語は学んでいきましょう笑
おわり。