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板より大事かも。初心者でも失敗しないスノーボードブーツの選び方

スノーボードのギアの中で、ブーツ選びが一番重要だし難しいといわれています。

レンタルショップで何人ものお客さんのブーツフィッティングをした経験がありますが、何足履いてみても合わない人、途中でやっぱり痛いと交換に来る人がたくさんいます。

せっかくスノーボードに行って足が痛くなるとつらいですよね…。足型は人それぞれなので、これからもスノーボードを続けるつもりなら早めのマイブーツ購入をおすすめします!

ブーツ種類や自分にあったブーツの選び方、正しい履き方、個人的なおすすめブーツを紹介します。

まずはブーツのタイプを知ろう

スノーボードのブーツには大きくわけて3つのタイプがあります。どれが良い悪いではないので、自分の好みやスタイルで選びましょう。

昔ながらの紐タイプ

Snowboard boots 3

下からコツコツ締めていく紐タイプ。

昔は紐タイプしかなかったので、今でもレンタルのブーツは紐が多いです。古いから性能が悪いというわけではなく、あえて紐を好む人もたくさんいます。

▼メリット
部分ごとに力加減が調整できるので、自分の足にぴったりフィットするように締められる。

▼デメリット
力がいるので、弱い力だとしっかり締まらない。着脱に時間がかかるしコツがいる。

紐ブーツを好むのは、30代以上の男性に多い印象です。長年スノーボードをやっていると「紐以外ありえない。最近のブーツは邪道」というこだわりがある人もいるようです。

少ない力で簡単なシューレースタイプ

Snowboard boots 2

紐タイプのよさを残しつつ、より少ない力でもしっかりと締められるように作られたのがこのタイプ。足の両サイドから紐を引っ張るだけで締めることができます。

▼メリット
引っ張るだけで簡単に締められる。締め具合の調整もしやすい。

▼デメリット
紐が切れることもあり、人によってはゆるみやすく感じる。

バランスのとれたタイプだと思います。

ダイヤルを回すだけのBOAタイプ

Snowboard boots 1

スネの部分についているダイヤルを回していくだけで締まる一番簡単なのがBOAタイプ。BOAというのはこの技術と会社の名称です。

紐ではなくワイヤー式なのが特徴です。

▼メリット
とにかく着脱がラク。力がなくてもキツく締められ、滑っている途中でも締め直しやすい。

▼デメリット
全部が一気に締まっていくので、部分ごとの調整がしにくいという人も。ワイヤーが切れたというケースもある。

技術的には一番新しいものなので、出た当初は不良品やトラブルも多かったようです。でも最近は2段階調整ができるタイプも出ているし、ワイヤーの強度も向上して切れることはほとんどないみたい。

 

この3種類があるので、試着して自分で着脱してみて、一番しっくりくるものを選ぶといいです。

ですが正直、紐タイプは上手く締めるのが難しいので初心者にはおすすめしません。(なのにレンタルは紐が多いというジレンマ)

ブーツを選ぶときに出てくる用語

ブーツの選び方について説明するまえに、出てくる用語を紹介します。

  • アウター…二重構造のブーツの外側の部分。ここの固さが滑りに影響する。
  • インナー…二重構造のブーツの内側の部分。フィット感を左右する。
  • タン…スネに付くところの別生地の部分。「舌」のような形から。
  • インソール…中敷きのこと。別売りのものもある。
  • ソール…底面のこと。ゴム製。
  • ヒール…かかとのこと。ヒールとビンディングの相性も大事。
  • シューレース…ブーツ紐のこと。
  • フレックス…ブーツの硬さのこと。

こんな感じです。特に難しい用語はないし、お店で選ぶときにも店員さんが教えてくれます。

ブーツの構造とインナーによる違い

スノーボードのブーツは二重構造になっています。

中のインナーは取り出せるようになっていて、ブーツを乾燥させるときには、このインナーを引っ張り出して乾かす必要があります。

フィット感を左右するのがインナーなので、試着して自分にあったものを選びましょう。

自分の足型にジャストフィットするように熱で成形できるものもあり、DEELUXEのサーモインナー®が代表格です。

DEELUXEのサーモインナー®は、専用のオーブンで熱成型することにより、足とインナー、インナーとアウター、さらにはインソールに至るまですべてを一体化させることができる。それは言い換えれば、一人ひとりの足型に合わせたブーツを提供するということ。だから究極のフィット性や快適性がもたらされ、繊細なボードコントロールが可能になるわけだ。
» DEELUCXE THERMOINNER®

 

“あなた専用”のブーツができるので、サイズが合って快適なうえに、つま先の冷えもなくなったり、操作性が上がって転びにくくなったり、上達もしやすくなったりします!

そこまで本格的じゃなくてもいいや……と思うかもですが、そんなに大げさなことではなく、成形代金まで含まれたブーツを購入すると店頭で型を取って30分ほどで仕上げてくれます。意外とお手軽。

▼Deeluxeサーモ成型ムービー(ショートバージョン)

ちょっとだけお値段は張りますが、圧倒的におすすめな投資です!

ブーツの重さ・硬さによる違い

Snowboard boots top

ブーツ選びには「重さと硬さ」も重要です。特に硬さは「フレックス」と言われ、滑りのスタイルやパワーによって選ぶべきものが違います。

硬いブーツほどパワフルな滑りがしやすい

極端な例でいうと、スピードレーサーの履くブーツはガチガチに硬いです。逆に、ハーフパイプやグラトリなどのトリック系スタイルには柔らかめのブーツが適しています。

硬いと柔軟な動きはしづらい分、しっかりと力が込められるので、速度を出したい人に適しています。

重さも同様で、重いほうがパワーが出るし、軽いほうが取り回しがしやすくなります。

脚力と筋力がないと、硬いブーツは扱えない

「そうかー。スピード出せたほうが楽しいから硬めのブーツかな!」

と思っても、脚力と筋力がなければ硬いブーツはとても扱えるものではありません。。私は硬めのブーツを試着したときに、ほとんど膝が曲げられませんでした。あれで滑るのは怖いと思うくらい、ガチガチに固められます。

初心者には柔らかめのブーツがおすすめといわれていて、女性や脚力に自信がない人は、少し柔らさがあったほうが扱いやすいかなと思います。

重さについては、普通に歩いていて重く感じない程度がいいですね。

自分にあったスノーボードブーツの見つけ方

Snowboard boots 4

ブーツは必ず店頭で試着をして買いましょう。選ぶときに気をつけるポイントを紹介します。

試着するときは必ずスノーボード用ソックスを

スノーボード用のソックスは厚手にできているので、ブーツを試着するときにも同じものを履いて試着しましょう。靴下はお店で貸してくれることも多いです。

また、足のサイズよりも高さの面でゆるさを感じる場合は、インソールを入れてみるのがおすすめです。私もインソールを使っていますが、あるのとないのとでは全然フィット感が違います。

 

試着時も滑るとき同様に締めてみる

ブーツに足を入れたら、かかとを床にコンコンしてヒール寄りにするのがポイントです。その状態で手順通りに締めていきます。

締め方はよく知らずにやるとゆるくなってしまうので、店員さんに教えてもらいましょう。実際に滑るときと同じようにしっかり締めます。

この時点で痛いところがあるとダメなので、いくつか履いて比べてみるといいです。

ブーツを履いて体重をかけてみる

ただ歩くだけではなくスノーボードをするためのブーツなので、力が加わるポイントがたくさんあります。滑るときを想定していろいろと体重をかけてみましょう。

膝がちゃんと曲げられるかどうか、重すぎたり動かしづらかったりしないかを確認します。つま先とかかとの両方に力をかけ、つま先が当たったり、かかとが浮いたりすると合っていない証拠。

普段のサイズより一回り大きめがいいとか一般的にはいわれていますが、メーカーによってもサイズ感は違います。脚力・筋力の強さでもブーツのしなり方が違ってくるので、店員さんに見てもらいましょう。

ブーツの色はどう合わせるべきか?

機能面の話ばかりしてきましたが、デザインとかカラーも大事ですよね〜。最近はかわいいブーツがたくさん出ています!

少し前まではブーツといえば黒一色で、今もレンタルブーツはほぼ真っ黒なのですが、せっかくマイブーツを買うなら個性的なのにしてみるのもありですね。

売り場もカラフル。カラーだけでなく、ヒョウ柄とかの柄物もありますね。

最近は私服風ウェアがトレンドなので、ブーツもベージュやブラウンなど普段っぽいものは人気。

個性的なカラーリングもあり!

 

ちなみにデザインやカラーリングは、ボードやビンディングよりもウェアと合わせるのがおすすめ。板との相性は考えず、ファッションの一部として考えたほうがいいとセンス良い人が言ってました。

スノーボードブーツの寿命、買い替え時期は?

ブーツによっても全然違ってきますが、だいたいトータルで40〜50日くらい履いてがっつり滑るとヘタってくるようです。

一番ダメなのは、雪がしみるようになってくること。。普通に滑っているのに足が濡れるようになってしまうと、買い替えどきです。

履いたあとの乾燥はしっかりしましょう!面倒ですが、一回一回インナーを取り出して乾かしたほうが長持ちします。湿った状態で放置しておくと、水滴が染み込みやすくなっていってしまうからです。オフシーズンは乾燥剤を入れて保管です。

せっかく履けば履くほど足に馴染んでくるブーツなので、お手入れをちゃんとして、何年も履き続けられるように管理しましょう。

私のブーツは、熱成形のBOAタイプです

Snowboard boots 6

最後に個人的なおすすめブーツを紹介しておきますね。

私はあまり力もないので、最初からシューレースタイプを使っていました。それもラクでよかったのですが、少し重かったのと、ずっと履いてると足が痛くなってしまうのがあったので、2年ほどで買い替え。

今は上の画像のブーツを使っています。

K2の熱成形インナーのBOAタイプ。サーモインナーというのはDEELUXEの商標ですが、K2も熱で形がとれるブーツを出しています。

  • まったく痛くなることなし
  • 足にフィットして疲れない
  • ほどよく軽くて柔らかい
  • BOAなので着脱がラク
  • デザインもかわいい

こんな感じで最高のブーツなので大事に使っています。

スノーボードはブーツ次第でかなり快適さが違うので、じっくり試着してベストなブーツに出会ってくださいー。

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おわり。

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