念願の自分のお店をついにオープン。
メディアに取り上げられて繁盛したらいいなあ……というのがオーナーなら誰でも願うことだと思います。
テレビや雑誌、WEBなどで飲食店が紹介されているのを見て、
「どうせコネとかあるんでしょ」
「お金払って記事書いてもらってるんでしょ」
と思っていませんか?PRのチカラがあれば、どんなに小さな個人店でも、取材されることは可能です。プレスリリースを活用しましょう。
飲食店のプレスリリースは一番数をこなしてきた得意分野なので、安心して参考にしてください!
★プレスリリースについては全10記事以上でまとめていますので、しっかり学びたい人は下記の記事からどうぞ。
Contents
飲食店のプレスリリースで大事な7つのこと
いきなり違う記事に誘導して申し訳ないのですが、プレスリリースの基本的な書き方はまずこちらを読んでください。
基本の型がわかっていないと「飲食店」に特化した話もできないので……。この記事では、飲食店だからこそ大事にするべきポイントを解説します。
1. アイキャッチ画像がとにかく大事
通常のプレスリリースでも画像は大事ですが、飲食店だとその5倍は大事だと思ってください。
取り上げるかどうかの判断基準の半分以上はアイキャッチ画像です。とにかくキレイで映える写真を用意しましょう。
広告写真やメニュー掲載用の写真だと、シンプルな背景に商品を単体で置いて、オフィシャル感を出すと思います。でもプレスリリース用には、おしゃれなクロスや小物をうまく使って、季節感やオリジナリティを出したほうがよさげです。
宣材写真とは違うので、WEBメディアが記事のアイキャッチ画像として使いたくなるかどうかという観点で、たくさんクリックされそうなフォトジェニックなものにするといいですね。
たとえばこんな感じ。
「そんなこと言われてもうちのお店おしゃれカフェじゃないし……」
と思っても大丈夫です。
こういうのもシンプルでおしゃれ。麻っぽい爽やかなクロスを敷くだけで印象変わりますよね。
撮り方次第でいいアイキャッチはつくれますよー!
実際にWEBメディアのグルメ系記事を眺めてみるといいと思うので、参考サイトを貼っておきます。ちなみに、おしゃれなサイトほど「チェーン店は取り上げない」というルールがあったりするので、逆に個人店は勝算ありです^^
» えん食べ|TOP
» macaroni|グルメ&おでかけ
» dressing|TOP
2. 画像のバリエーションもとにかく大事
通常のプレスリリースだと、「内容と関連ある画像が1枚あればいい」といわれます。飲食店はそれじゃダメです!
画像が1枚だけだと、取り上げてもらえる確率はかなり低くなります。店舗の外観・内観、複数のメニュー、複数のドリンクの写真を用意してください。オープン告知ならなおさらです。
飲食でWEB掲載を狙うなら、写真は5枚〜15枚くらいあるといいです。
飲食は文章だけだとイメージがわかないジャンルなので、テレビや雑誌向けにも役立ちます。とにかく画で見せましょう。
3. 目を引くトレンドワードを入れる
タイトルには、トレンドワードを入れましょう。他の業種以上に、飲食はトレンドがめまぐるしいジャンルです。
たとえば少し前だと、
- ハイブリッドスイーツ
- 新感覚スイーツ
- スーパーフード
- サードウェーブ、第3の○○
- インスタ映え
などが流行りましたよね。こういった話題はメディアも血眼になって探しています。
トレンドワードがタイトルにあるだけで「とりあえず読まれる」段階をクリアできるので、うまく活用しましょう。
トレンドワードは日頃からキャッチしておくのが一番ですが、【グルメトレンド 2018年上期】などでググるか、日経トレンディ ヒット予測 などをウォッチしておきましょう。
4. お店のカテゴライズを提示する
ひとつのお店にも、いろんな要素があると思います。
- レアな珈琲豆を取り寄せて使っているとか、
- オーガニック食材だけを厳選しているとか、
- 内装のインテリアをおしゃれにしているとか。
要素をすべて洗い出し、「どの要素を強く打ち出せば記事になる可能性が高いか」を決めましょう。
それは必ずしも、お店として一番こだわったポイントであるとは限りません。
ちょっと極端ですが、メディアが欲しいのは、
「国産の新鮮野菜」よりも「スーパーで買えない海外のレア野菜」ですし、
「アットホームな落ち着く店内」よりも「奇抜でユニークな空間」です。
「どんな記事になりそうか」から逆算して打ち出すポイントを絞り、自らカテゴライズしてしまうんです。
たとえば以前PRを担当したカフェは、無添加の食材を使って調味料から手作りしているところが一番のこだわりでした。
でもそれってメディア的には全然新しくないですよね。
だから思い切ってそれはサブにし、コーヒーを渡すときの面白いサービスにフォーカスしました。すると「ちょっと変わったコンセプトのカフェ」という文脈で、話題のお店とセットでメディアに取り上げてもらえました。
飲食店が単体で紹介されることは少なくて、たいてい何らかカテゴライズされて複数店まとめて紹介されます。
自分から「こういうお店としてなら取材されそう!」という感覚で情報を加工し、カテゴリーをつくっちゃいましょう。
5. 利用シーンや季節感を入れ、具体的なイメージを
ママ友ランチで使ってほしいのか、女子会なのか、デートなのか、通勤前に立ち寄れるのか……。
飲食店は老若男女だれもが利用するところなので、具体的なシーンを訴求することでメディアも企画文脈が立てやすくなります。
また、季節感のあるワードを使うことも大事です。お花見、BBQ、海、食欲の秋、ハロウィン、クリスマスなどの季節ネタは確実にメディアが取り上げるので、このタイミングにのかっることができれば取材の確率は上がります。
6. 味や見た目を豊富なボキャブラリーで表す
飲食店のプレスリリースは、読んだだけでは肝心の「味や匂い」が絶対に伝わりません。
なるべくイメージを豊かにしてもらえるよう、豊富な言葉を使って表現しましょう。オノマトペを使うなどして、美味しそうな文章を書けるといいですね。
ただし、「おいしい」のような主観的で面白みのない形容詞は使わないこと。「人気爆発中のフレーバーが」とか「若者の間で大流行中の」とかも、根拠は?となるのであまりよくありません。
プレスリリースは事実を伝えることが基本なので、宣伝っぽい文句は消しましょう。
7. 基本情報をきちんと入れる
- 店名
- 住所
- 電話番号
- 営業時間
- 席数(または坪数)
- お店のURL
これらの情報は必ず入れます。信頼できるお店と判断されるための基準になるからです。
意外に大事なのが、席数や坪数など広さがわかる情報。特にテレビにとっては、撮影に耐えうるお店かどうかの判断材料にもなるんです。
スペース的に撮影自体が可能かという意味もあるし、O.A.後にお客さん急増しても対応できるかという意味もあります。
また、客単価がイメージできることも大事です。単価によって取り上げられる媒体やコーナーは違いますよね。
客単価を書くのはあからさまなので、昼夜両方のメニューを一部のせておくのがおすすめ。
飲食店のプレスリリースの送り方
飲食はターゲットとなるメディアが多いです。
テレビにグルメネタは必須ですし、ガジェット雑誌にもファッション誌にもグルメ情報ってありますよね。WEBも、ほとんどのトレンド系メディアにグルメ枠があります。
飲食店のプレスリリースは広く送って大丈夫。下記の記事でまとめたような配信サービスもうまく活用するといいと思います。
配信日時についてはこちらの記事を参考にどうぞ。
新聞にのるのだけは、コンセプトを作り込まないとちょっと難しいけど、それ以外ならあまりハードルは高くないですよー。
プレスリリース以前に、PR視点でコンセプトづくりができると強い
ちょっとお気づきだと思いますが、今回紹介したような7つの要件を満たすには、まずはやっぱり中身ありき。
プレスリリースを書く前から、PR視点でメニューやコンセプトを開発するのが本来はベストです。
繰り返しですが、メディアを通して味がそのまま伝わることは絶対にないんです。。味にこだわるだけでは、どんなに頑張ってプレスリリースを書いても取り上げてはもらえません。
取り上げられやすい飲食店には特徴があるので、メディアを分析してPR視点でお店をつくっていきましょう。
メディアに媚びているように感じるかもしれません。でも、いつの時代も「メディアが取り上げるもの=大衆の関心が高いもの」です。最終的にはお客さんのことを一番に考えれば、取材もちゃんとついてくるはず!
飲食店が取材されるための企画のコツはまた別の記事でまとめたいと思います。
プレスリリースについては以下の記事もどうぞ〜。
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おわり。