「転職先としてPR会社が気になっているけど、未経験でも大丈夫かな……?」
と思っている方。ぜんぜん大丈夫です。
私はPR会社で働いていたことがあるのですが、変に経験があるよりは未経験のほうがむしろいいのかも?と思っていました。
実体験からその理由をお伝えします。
Contents
PR会社への転職。中途採用だとどんな感じ?
私自身は新卒でPR会社に入社していますが、まわりの先輩たちの多くは「中途入社」でした。
私がいたのは総合PR会社(業種問わずなんでも請け負うPR会社)で、中途7割:新卒3割くらいの感じでした。PR会社はどこもそうだと思いますが、かなり入れ替わりは激しいです。
年代は20代が大半で、30代になるともう役職がつくのが普通になってきます。けっこう若い業界です。若いとはいえPRはけっこう高度な仕事なこともあり、むしろ新卒からなる人のほうが少ない。。1〜2社経験してからの転職先という人が多かったように思います。
(というか、学生就活市場におけるPR会社の認知度があまりにも低いので、そもそも新卒だと選択肢に上がってこないというのもありますね……)
中途採用で入ってくる人にはさまざまなバックグラウンドの人がいます。必ずしもPR経験者ばかりではありませんでした。
PR経験があってPR会社に来る人とは、こんな人
経験があってPR会社に入ってくる人のほうが逆に稀です。
PRやそれに近いことを経験している、という意味でいうと、大きく分けて以下の4タイプしかいないかなと思います。
- 他のPR会社からの転職
- 事業会社の広報からの転職
- 広告代理店やマーケティング系からの転職
- テレビ局や雑誌編集部などメディア業界からの転職
まずは経験者の4タイプを解説してみます。
①他のPR会社からの転職
このケースは実はあまりいないです。
PR会社同士って少し特殊で、あまり会社間の交流や情報共有がないんですよね。だから行き来も珍しい。
まあ競合に当たるわけなので、クライアントの機密情報漏れなどの問題で、転職しようとしても上からストップがかかったりします。絶対NGというわけではありませんが、あまりよく思われないこともあったり、、
PR会社に長く勤めている人でも、他のPRのことはあまり知らなかったりするものです。業界全体においてちょっと特集な暗黙の了解のようなものがあり。
むしろ他エージェンシーのやり方を持ち込まれると迷惑と考える人もいて、必ずしも経験者が優遇されるわけでもない事情があったりします。
②事業会社の広報からの転職
事業会社からの転職は、たまにあります。
でも逆に、PR会社に行ってから大手企業などの広報になる人のほうがどちらかというと多いですね。最初からそういうキャリアステップを描いて、修行のためにPR会社に入ってくる人もいるくらい。
事業会社からPR会社に転職する人はたしかに「経験者」ですが、エージェンシーとして複数社を同時に見るというのは、全然違う仕事です。
どちらが上位というわけではないですが、事業会社広報の経験者だからといってPR会社ですぐにバリバリ活躍できるとも限りません。。
③広告代理店やマーケティング系からの転職
肌感ですが、これは実は少ないと思いますねー。。
電博のような大手の代理店にいると、PR会社は「下請け」として見ていたりします。あまりよくない構造ですが。。だから、大手代理店にいるのにあえてPR会社に移るというパターンは少ない。
そして、マーケティング代理店とPR代理店の行き来も、まわりにはほとんどケースがありませんでした。似ている部分もあり違う部分もあるという微妙に近い関係なので、あえてそこでキャリアチェンジする理由がないのかな?と個人的には思っています。
事業会社でマーケティング職に就いていた人、というのも少ないように思いました。
④テレビ局や雑誌編集部などメディア業界からの転職
近しい業界の経験として、「メディア」があります。
メディア系出身者はめちゃくちゃ強いので、PR会社では重宝されます。むしろ取り合いなくらいで、おいしい人材なのでかなりレア。
そんなにいるわけではないけど一定数います。けどPR経験とは全然違うので、むしろ未経験の部類に入るかもしれません。
実はPR会社への転職は、未経験からが多い!
上記の4パターンが「経験者」といえるかと思いますが、おわかりのようにかなり狭い領域です。
実は、PR会社への転職は「未経験者」のほうが多いです。私がお世話になった人はほとんど、全然別の職種からPRの世界に入っていました。
- 元キャビンアテンダントの経験をいかしてLCC航空会社のPRをやる
- 元飲食会社営業の経験をいかして、レストランのPRをやる
- 元アパレル店員の経験をいかして、ファッション系PRをやる
- 元ホテルマンの経験をいかして、ラグジュアリーホテルのPRをやる
こんな感じで、PRには何の経験でも活かせます。「総合PR会社」なら幅広い案件があるので自分の経験をいかしたものに関わればいいですし、ファッションがやりたい!のように業種希望がある場合には「特化型PR会社」に行くのも手です。
さらに、、仕事以外の経験もいろいろといかせるのがPRの面白いところ。
元主婦なら主婦向けの商材に強いでしょうし、
海外に行っていたならその国のブランドの案件があるかも。
コミュニケーションが大事なのでBARで働いていた経験もいきると思うし、
ニートでテレビばかり見ていた人は有能なテレビプロモーターになれたりします。
どんな経験でもいかせる!
まわりの同僚たちには多種多様ないろんな出身の人がいました。案件は常に山のようにあり、どの案件に誰をアサインするかはチームのトップに委ねられています。慣れてくれば希望も通ると思います。
代理店というのはいろいろな方面とのコミュニケーションが求められる立場なので、WEBディレクターのような仕事をやっていた人も重宝される傾向がありますね。「PR」そのものの経験よりも、ビジネス経験やプロジェクトマネジメント経験のほうが大事かもしれません。
未経験=他の経験がある!元○○は必ずPRに活きます
「未経験である」というのは裏返せば、「他の経験がある」ということ。元○○という経験をいろいろといかせるのがPR会社です。
そこそこ大きいPR会社を狙うなら、転職エージェントを通して就活するほうが確実です。
PR会社出身の立場からこれだけは確実に言えますが、PR会社は忙しいので常に人手が足りていません笑 完全に売り手市場なので、まずは登録していろいろと探してみましょう〜。もちろん面談は無料です!
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こちらも大手・有料企業が多いです。アドバイスやカウンセリングが丁寧。
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よいPR会社と出会えますように。
おわり。