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新社会人だった5年前の自分に伝えたいこと【今だから言える】

めずらしく、教訓的な自己啓発的な話をします。

大手PR会社に新卒で入社してからちょうど5年が経ちました。その会社には丸3年勤めることになるのですが、ファーストキャリアで身につけたスキルやマインドは今にも生きまくっている……。

忙しい業界で、新人研修もそこそこに現場に放り出されるような環境でした。今思えば「こういうことを入社前に教えてくれる人がいたらなあ」ということがいくつかあります。

誰かに説教めいたことをするのは性に合わないので、あの頃の「新卒だった自分」に向けて、今だから伝えたいことを書きます。

5年で少しは成長したのかな?

最初の1〜3年がその後のすべてを決める

これから40〜60年くらいは続くであろう社会人生活ですが、最初の1〜3年の過ごし方でその後が大きく変わります。

新人の頃の成長角度がその後の成長角度を決める

とも言うように、特に「社会人1年目」はけっこう引きずるなあと5年経った今でも思います。

意外と、なんでも先輩に聞けて教えてもらえるのって最初だけ。私のいた業界が特殊なのかもしれないけど、3年も経つと自力で解決しなければならないことが増えてきます。

「最初の3年」は本当にかけがえのない3年間だったので、心して過ごしてほしいです。

勤務時間内はとにかく全力で働いておけ

残業しまくれとは言わないけど、せめて勤務時間中は一切手を抜かずに全力で臨んでおいたほうがいいと思いました。

最初の頃はいっぱいいっぱいで、全力でやっていたつもりなのだけど、たまに気が抜けていたこともありました。プライベートを優先して適当にやったこともなかったとは言い切れません。

今になって本当に思うけど、新社会人の吸収力ってスポンジ並みなので、1分1秒を惜しんでもっと経験しておけばよかったなーと思います。

もっと言えば残業だってある程度はしたほうがいいと思う。身体壊さない範囲で。たぶん数年後に返ってきます。

先輩の言うことは一旦は飲み込むべし

私は生意気な新人だったので、先輩に言われたことでも納得できなければ反論したり逆らったりしていました。

悪いこと言わないから、「一旦は受け入れろ」と今は言いたい。

中には少し違うことを言っている先輩もいるかもしれないけど、少なくとも自分がこれから取り組もうとしている業界で、自分より長く食らいついてきたという点において敬意を払うべき。

というか、先輩はすごいです。たぶん見えないところで自分には理解しえないような上流の課題と向き合ってます。

表に見えることや直接言われることだけで判断しないように。一旦飲み込んで、よく考えましょう。

完璧よりも、70点でいいから早く

完璧主義はよくないです。

そもそも、新人なんてどんなに頑張っても本当の意味で「完璧」にはたどり着けないわけです。だったら少し不完全でもいいから、とにかく早く出すべし。

頼まれた業務とか、報告とか、議事録とか、資料とか。

なんでもそうですが、70点くらいで一旦見せればOK。なぜなら、新人はフィードバックをもらうのも仕事だから。

  • ダメな新人→ひとりで最後まで仕上げて1回でおわり
  • 理想の新人→惜しい仕上がりでもフィードバックをもとに改善を2〜3回繰り返す

締切が10日だとして、ひとりで黙々と作業して9日に90点で出すよりも、6日くらいから途中経過を小出しに見せつつ10日に仕上がるように進めていく、というほうでいきましょう。

わからないことは素直に聞くこと

これも上に同じだけど、わからないことを聞くのも仕事。

忙しそうなときに聞いてしまうと鬱陶しいので、タイミングを見計らうのは重要です。自分で調べもせずに聞きまくるのもダメ。

でも年次を重ねていくと痛感しますが、「わからないから誰かに聞く」というのは本当にだんだんできなくなっていきます。自分が教えなければいけない立場になったり、そもそも聞けるような上司がいなくなってしまったり笑

素直に質問することが許される期間はとても短いです。

意地張ってないで、たくさん聞きましょう。問題解決能力を高めるために、「ググり方」を聞くというのもおすすめだよ。

会社のリソースは使い倒せ

せっかく会社員なんだから、会社のリソースは使い倒したほうがいいです。

「リソース」というのは簡単にいうと、「会社がもっているすべての資産」のこと。「会社に所属していなければ享受できないものです。

学生の頃と比べてアクセスできる情報が100倍くらいに広がると思うので、それは貪欲にキャッチしていくべき。いろんな社内資料なども積極的に見て、会社が契約しているサービスなどは活用しまくろう。

「人」や「お金」もリソースのうちに入ります。

部署を飛び越えていろんな人と接していったほうがいいし、目をつけられない範囲で経費を使いまくったほうがいい。

会社を踏み台にしてぐんぐん伸びていき、やがてそのスキルを駆使して会社に還元していくのです。

愛嬌もスキルのうち。新人は新人。

私は本当に愛嬌のない新人だったので、これは自分に言いたいのですが、、

愛嬌があることもスキルです。そして、どんな性格だろうが新人は新人なので、新人らしくしたほうがいいよ笑

生意気でかわいげのない新人は「損するだけ」なので、キャラ設定を間違えないようにしてください。

べつに「ぶりっこキャラを作れ」とかいう意味ではなく、大事なのは「素直さ、謙虚さ、学ぶ姿勢」みたいな感じです。必要以上にへりくだったり自分を犠牲にして宴会芸したりはしなくていいので、教えてあげたくなる新人でいたほうがいろいろ得すると思います。

学生時代に勉強ができた人とか、バイトで上の立場にいてしまった人とかは、とくにつまづきやすいと思います。フレッシュな気持ちを大切に。

人脈はたくさん広げておいたほうがいい

「人脈」という言葉はあまり好きじゃないのですが、「いろんな人と出会って接して繋がっておいたほうがいい」と思います。

新社会人という立場は、社内の先輩たちにも無条件に覚えてもらうことができるし、取引先やクライアントにも目をかけてもらえます(ミスしても許してもらえる…とかではないけど)。このおいしい肩書きを生かさない手はない!

大きい会社に入るなら、社内での人脈も大事です。いろんな人と仲良くしておくと格段に仕事がやりやすくなり、自分の働き方がコントロールできるようになるからです。

仕事のためだけではなく、単純にビジネスを通じて知り合う人は面白い人が多いです。自分の人生に深みをもたらしてくれるので、プライベートでも遊んでみたりするのは大事ですね。

「社会人は出会いがない」とか言っていた大学の先輩は無視してください。

食事と睡眠はほんと大事だよ

最後に、、

新社会人はけっこう毎日を全力で生きなくてはいけなくて大変なのですが、「食事と睡眠」だけは削っちゃダメ。絶対ダメ。

身体は素直で、自分ではぜんぜん大丈夫と思っていても突然倒れたりします。何もしていないのに突然肌荒れがひどくなったりもするし。本当に、それまで超健康体だった人がいきなり病気になったりもする。

これはリアルな秘密の話ですが、私のいた会社は激務で有名だったので、精神科にかかったりパニック障害になったりする同僚がふつうに何人もいました。

私もてきとうな食事を続けてしまったり、睡眠不足のまま何日も働いたりしていたので反省しています。確実に身体になにかが蓄積している気がするので、「やめたほうがいいよ」と言いたいです。

さいごに:頑張りすぎず楽しいお仕事ライフを

なんだかんだ新社会人に向けたメッセージみたいになってしまいましたが、、

過剰に頑張りすぎずに楽しんでお仕事しましょうって感じです。それに尽きる。

社会人はツライとか寝る暇もないとか言われていて、たしかにそれは一部事実だし大変ではあると思います。今までと全然違うことが求められるので心も荒みますね。

けどお仕事ライフはけっこう楽しいはずなので、気を張りすぎないのも大事かなと。楽しむことを大事に、目の前のことに追われすぎないようにしてください。

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おわり。

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