マレーシアの首都クアラルンプールは、ほどよく都会で交通も発達している街です。
3週間ほどクアラルンプールに滞在してみて、移動手段がたくさんあるので使い分けたほうが便利だなーと感じました。
旅行者向けにクアラルンプール市内の移動手段を網羅しつつ、それぞれのポイントと使い分け方をまとめます。
※この記事では「市内での移動」について紹介します。空港からのアクセスを知りたい方は、クアラルンプール国際空港から市内へのアクセス【行き方・帰り方】をご覧ください!
※タイトルではGrab&Uberとなっていますが、2018年3月にUberがマレーシアから撤退してしまったため、追記・修正しています
Contents
電車
クアラルンプール市内は全体に電車が通っていて、運営元の異なる路線が数種類あります。初日の印象は「え、、東南アジアなのに複雑。都会すぎる」でした。こちらが路線図です。
全部で10本。いろいろ種類がありますが、ざっくり以下のように把握しておけばOKかと思います。在住者からは「ざっくりすぎだろ!」と言われるの承知ですが、、個人的には細かく把握しなくてもいいかなと思いました。
KLモノレール
中心地を走っているのが1本のモノレール。路線図の【8番:黄緑の線】です。KLセントラル駅からブキッ・ビンタンに行くときに便利です。
初乗りは1.2RM(=約30円)から。トークンを購入して乗車します。乗り方は簡単。
ただ、このあと紹介するように、基本的には地上を走る移動手段がおすすめ。夕方以降や休日は道がかなり渋滞するので、「渋滞の時間帯に中心エリアで細かい移動をしたいとき」にはモノレールが便利です。
KTMコミューター、LRTなど
マレー国鉄が運営する列車KTMコミューターや、旅行者向けに作られた無人運転のLRTなど、クアラルンプールには複数の路線が入っています。
路線図は、バンコクなど他の東南アジアに比べたらだいぶ複雑ですよね。。シンガポールと似てるかな。
でも全部は把握できなくても大丈夫です。マップをスマホにダウンロードしておいて、行き先に合わせて電車も活用できるといいかなと思います。
バス
有料の市バス(rapid KL)と、無料のコミュニティバス(GOKL)があります。有料のバスはあまり使わなくてもいいですが、無料コミュニティバスは場所によっては便利です!
市バス(rapid KL)
市バスが全体を走っていて、狭い間隔でバス停があります。クアラルンプールでGoogle Mapsを開くと、駅のマークが多すぎて戸惑うと思うのですが、その多くがバス停です。
市バスは、旅行者だったらあまり乗る機会はないかと思います。親切にアナウンスもしてくれないし、地理感がないと難しいので、地元民向けの交通手段という感じです。
それ以外の交通手段で十分足りてしまいます。東京と同じような位置づけですね、あまりバスって乗らないですよね?興味があれば乗ってみてください。
無料コミュニティバス(GOKL)
無料の循環バスが4ルート走っています。5〜10分に1本の間隔で来るので、バス停に行って待っていればすぐに乗れます。
主要なエリアを網羅していて、KLCCやブキッ・ビンタンなど観光スポットにも止まります。決まったルートをぐるぐると回っているので、行き先がうまく乗っかればかなりラク。
クアラルンプールは渋滞がすごいので、少しでも個人車を減らして排気ガスをなくすために…という目的で作られたそうですよ。場所によってば、無料バスも便利に使えます。
こちらが路線図。4つのラインにわけられています。
- パープルライン(ブキッ・ビンタン〜KLタワー)
- グリーンライン(ブキッ・ビンタン〜KLCCエリア)
- ブルーライン(ブキッ・ビンタン〜チョウキット)
- レッドライン(KLセントラル〜チョウキット)
無料コミュニティバス(GOKL)の乗り方
街中にこんなバス停があります。普通のバス停と区別がつきづらいですが、「GOKL」のマークと路線図が目印。これはグリーンラインのバス停です。
地元民もよく使ってる。だいたい5〜10分間隔で走っています。だれかが待っていれば、同じように待てば大丈夫。
無料なので、バスが来たら乗り込むだけ。
しっかり見ていないと結構スルーして行ってしまうことがあるので、スマホいじってて気づいたら行っちゃってた…とならないようにだけ注意です。
車・タクシー
普通のタクシーには乗っちゃダメです。
歩いているとタクシードライバーにかなり声をかけられますが、高確率でぼったくられる…。観光客を狙って高めにふっかけてくるので、乗らないほうがいいでしょう。知り合いは相場の10倍取られたと言っていました。
タクシーは、配車アプリのGrabを使いましょう。この2つが上手く使いこなせれば、一番いい交通手段になります。
Grabを活用しましょう
Grabは、簡単にいうとタクシーをスマホでサクッと呼べるアプリ。マレーシアではかなり普及しているので、ダウンロードしておいてください。事前にクレジットカードの登録が必要です。
細かい使い方はここでは割愛しますが、現在地と行き先を入力して、呼ぶだけ。すぐに来てくれます。支払いも登録したクレジットカードで引き落とされるので、来たら乗って着いたら降りるだけです。
Grabだとこんな感じ。たくさんいます。
以前はUberも入っていてGrabと競っていたのですが、2018年3月に撤退してしまいました。それだけ東南アジアではGrabが主要な交通手段。
私が行った当時のUberとの比較としては、
- 値段…Grabが若干安い。
- 来るまでの速さ…Uberの勝ち。時間によってはGrabなかなか来ない、、
- 待ち時間の正確さ…Uberの勝ち。Grabはどんどん時間が伸びたりする。
- 地方対応…Uberの勝ち。マラッカやイポーにはGrab少なかった、、
という感じでしたけどね。
Grabは現地人に普及しすぎているようで、全然捕まらない!ということが多かったです。
いつでも呼べるようにマレーシアのSIMを入れておいてくださいね。SIMの買い方は【2017年版】マレーシアでのプリペイドSIMカードの購入方法とおすすめキャリアをご覧ください!
ちなみに:深夜3時のクラブ前はGrab待ちだらけ
公共交通機関が動いていない夜遊び帰りにもGrabが便利。
クアラルンプールには、東南アジア最大級ともいわれるクラブ「ZOUK」を中心としたナイトスポット「TREC」があるのですが、夜中の3〜4時頃にはクラブの前にGrab待ちの列ができています。公式のドロップスポットになっているので、みんな自分のアプリで呼んでここで順番を待つ、という感じ。
帰宅ピークの時間帯は、みんな酔ってますし、タクシーの取り違いが多くなるので気をつけましょう。自分が呼んだ車に誰かに乗られてしまったり、違う人が呼んだ車に乗ってしまったり…ドライバーも確認が甘いので、ちゃんと行き先を確認してくださいー
クアラルンプールに住むなら車が必須
車があるとやっぱりラクさがはんぱないですね。。駐車場もスムーズに入れます。写真はパビリオンの地下駐車場。
ガイドブックにのっているようなクアラルンプールの観光地(洞窟とかモスクとか)は少し郊外のほうにあって、郊外のほうが安くて美味しいお店もあるので、車があるなら行ってみると楽しいです。ずっと都会にいても消耗するし……
クアラルンプールで車に乗る人たちが100%使っているのが、WAZE(ウェイズ)というカーナビアプリ。なんか、すごい便利らしいですよ!
行き先・時間帯・シーンで移動手段の使い分けが大事
クアラルンプールでの移動は、これだけ知っておけばOK!という感じではなかったです。行き先・時間帯・シーンで使い分けが必要かなーと思います。
私の場合は、こんな感じで使い分けていましたので参考にどうぞ。
- 基本はGrab
- 深夜と雨のときはGrabが捕まらないのでUber
- KLCCエリアの移動は無料コミュニティバス
- 中心地(KLセントラル〜ブキッ・ビンタン)の細かい移動はモノレール
- 道が混んでる夕方は電車&モノレール
- 郊外に行くなら駐在員さんのお車
簡単です!これを真似していただければ完璧かと。
クアラルンプール楽しんでください!
おわり。