「Keychron Q1」というキーボードを購入し数ヶ月使用しています。
初めてメカニカルキーボードを買ったのですが、これが最高に気持ちいい!こんなアイテムがあったならもっと早く教えて?と思うくらい、キーボードにこだわることで毎日が変わりました。
キーボードの世界はかなり奥が深く、エンジニアやガジェットギークがこだわるものというイメージが強いかもしれませんが、文字を打つすべての人に「Keychron Q1」はおすすめです。
開封してキーキャップ交換をしていく流れを追いながら、詳しくレビューしていきます。
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フルカスタマイズ可能なメカニカルキーボード「Keychron Q1」
イギリスのD2CキーボードメーカーKeychron(キークロン)から2021年8月に発売されたのが「Keychron Q1」です。
それまでKシリーズとしてK1、K2、K3などいくつかモデルがあり、新しいQシリーズの最初のモデルがこのQ1になります。QシリーズはKeychronの最強ハイエンドモデルと言われていて、フルカスタマイズ可能な75%レイアウトのキーボードとなっています。
価格は販売当時の早割で$169、定価は$179。これを機にいろいろ相場感を調べてみたのですが、このスペックで200ドルを切っているのは超破格。実際使ってみても、300ドルしてもおかしくないんじゃないかというクオリティです。
メーカーについてと購入体験は別の記事で書いたのでこちらもどうぞ。
そもそもキーボードの世界が初心者という人はこちらもどうぞ。
発売後すぐに購入したけど、注文が殺到したらしく届くまでに2ヶ月もかかりました笑 待った甲斐があったと思える商品でよかったけど、今はそんなにかからないと思うし、日本代理店もできて買いやすくなりました。
届いたときの箱。奥のマグカップと比べると、巨大なことが伝わりますか?ずっしり重くていったい何が届いたのかと思ってしまいました。
開封!こんな感じで入っています。ガジェットの開封はいつもワクワクしますね。
取り出してみると、こんな感じ!ものすごい重厚感。なんというか、これはキーボードなのか?と思ってしまうほど、とにかく重くてゴツい。全体がアルミフレームなので「機械」感が強く、フルメタルボディ!!!という感じでした(伝わるかな?)
背面には滑り止めの足が付いています。背面もすべすべとメタリックでかっこいい。グレーを選んで正解。
メカニカルキーボード愛好家の間ではこのくるくる巻かれたコイルケーブルが定番人気なのですが、「Keychron Q1」には付属品として同梱しています。気が利いてる。
ネジ類と予備のキーキャップがいくつか。MacとWinで替えられます。
そしてうっかりすると気づかないんだけど、箱の下のほうにこのようにキーキャップ交換用のツールが入っています。これは大事なのでとっておきましょう。
「Keychron Q1」は、業界でも革新的なダブルガスケットという構造を採用しています。詳しくはもっと詳しい人のレビューを見てほしいのですが、とにかく構造がこのようになっている。すべて分解可能で、自分の好きなパーツを使ってフルカスタマイズできます。
キーキャップはもちろん、中のスイッチ軸やプレートを替えたりすることで、自分好みの打鍵感をつくることができるなど、こだわりだすと終わりが見えない深い深い沼です。
とはいえ私のように、それなりのカスタマイズですぐに快適に使い始めたい人にも「Keychron Q1」は全然ぴったりなキーボードだと思うのでご安心ください。
キーキャップを別途購入して交換してみた
ごりごりにカスタマイズする元気はないけど、キーキャップは替えてみたいなと思い、手はじめにKeychronが公式に販売しているDye-Sub PBT Keycap Setを購入してみました。外見がかわいくなるのが一番の理由だけど、キーキャップの素材によって打鍵感が変わるので、よりよい打ち心地を追求するなら手を付けてみるのもおすすめ。
開けてみるとこんな感じで並んでいます!お菓子みたいでかわいい〜。
先ほどの付属ツールを使ってキーを外していきます。このオリジナルのグレー&ホワイトも悪くないんだけど、ちょっと味気ないので。ちなみにキーキャップはあとからいくらでも替えられるので、本体はアルミフレームの色で選ぶといいですよ。シルバーグレーは実際少しブルーグレーっぽい色味なので、ブルー系のキーキャップとの相性がよさそうでよかった。
どんどん外していきます。軸は赤軸にしました。他に茶軸と青軸があり、それによって打鍵感が違うので調べてみてください。キーボード沼の世界の記事でもそのあたり触れてます。
一回この状態を見てみたかったので、全部取り外し!本当は一列ずつ外して付けていったほうが、どのキーか間違えることがなくていいと思います。
そして付けていくとこんな感じになりました!とってもかわいいし、やっぱり打ち心地がだいぶ変わりました。こちらのほうが柔らかくコトコト押せる感じ。上質です。
重さはなんと約2kg!Keychron Q1は自宅据え置き用です
「Keychron Q1」はなんと約2kgの重量があります。MacBook Airよりも重い。。うっかり落としたりしようものなら凶器になりうるので、持ち運びには向きません。
厚みもこのとおり前後に傾斜がついて2〜3cmあり、置いたときに驚異的な安定感があります。デスクと一体化するというか、置かれたキーボードを打っている感覚ではなく、そこに埋め込まれたキーだけを打っているような感覚になれるのです。
この安定感ゆえに、まるで脳から信号を送って動かした指がダイレクトに画面に文字を生成していくような、絶妙な新感覚が味わえます。そこにキーボードという物理的アイテムを介しているということを忘れる。
「Keychron Q1」は完全に据え置き用。自宅やオフィスにしっかりとワーク環境を構築したい人が、メインのキーボードとして使うのに向いています。
独立矢印キーとFキーがある75%のキー配列
買う前からわかっていたことですが、気に入ったポイントがキー配列です。どんなに打鍵感が最高でも、キー配列が自分に合っていないと打ちづらいので大事なところ。
75%タイプで、最低限の配列にF1〜12のキーが付いている形。テンキーがあって横幅が広すぎるものは合わないので、MacBookと同じくらいの横幅で私にはちょうどいいサイズです。特に気に入っている細かい点を紹介します。
MacのUS配列に対応した配置
私はずっとMacを使っていて、しかもUS配列に慣れています。Windows用ともJIS配列ともかなり細かいところで違うので、「MacのUS配列」に対応していることは必須条件でした。
「Keychron Q1」は現在JIS配列も販売されていますが、購入当時はUS配列のみでした。だからこそ一足先に買えたという点でもよかったなと思います。Mac/Winの切り替えがスイッチひとつででき、それぞれのキーキャップも付いています。もちろんキー割り当てソフトを使って好きなように割り当てもできる。
出先でMacBookひとつで作業することも多いので、ペタペタキーに戻ったときも違和感が出すぎることがないこのキー配列が最高でした。
独立した島になった矢印キー
私が探していた75%〜65%くらいのキーボードは、「矢印キー」がなかったり、あっても他のキーと隣接して小さく押しづらいものもありましした。
私は記事など長めの文章を書くことが多くて、その作業で矢印キーを多用します。フォルダの階層移動やウィンドウの分割移動などの操作も基本的にキーボードでやるので、矢印キーがあることは必須でした。
ミニマルなキーボードでよくあるのが、Fnキーなど何か他のキーを小指で押しながら対応した文字キーを押すことで矢印の役割を果たすというパターンなのですが、それも指が疲れてしまうので厳しいです。「Keychron Q1」は矢印キーの部分が切り離されて島になっているので、マウスのように使い倒せて最高です。
Fキーはあればあったで便利
Fキーは正直なくてもいける。でも、あったらあったで便利。音量の上げ下げなど直感的に操作できるので、たまに使っています。まあなくても何かしらのキーに割り当てるからそんなに困らないけど、安心感はあります。
コトコトと心地よい打鍵感。Keychron Q1を使うと他に戻れなくなります
しばらく打ちまくってみた感じは、とにかく打鍵感が最高に気持ちいい。
コトコトとキータッチが軽いので、打っているということを忘れ無限に打てます。ただ、メカニカルキーボードって基本的に男性中心で考えられているのかなぁと思うこともあり、もう少し押下圧が軽くてもいいのにと思ったりはします。私の使い方が異常だと思うけど、1日に1万字も2万字も打つことがよくあるので、そうすると指が少し疲れてくる。
それとレビューにあるように、外側のキーを打ったときの金属反響音が大きいというのはたしかに感じます。左端のShiftやTab、下のスペースキーを打ったときに、少しカーンという響きはあるかな。中心部のキーのほうが押し心地は良い。
新しいモデルが出るたびそれが改善され、最新のものは本当に「とろける」ような打鍵感になっているらしいので、ぜひそれも買ってみたいなと思いつつ、初代Q1でも十分満足しています。
打鍵感とは関係ないけど、最初はいらないかなと思っていたレインボーに光るRGBライトも、いざ光らせてみるとちょっと感動します。人間は虹色のものを見るとテンションが上がるようにインプットされているのかもしれないです。夜に作業するとき光らせていると癒やされる。
「Keychron Q1」を使ってしまうと、もう他のキーボードでは長文を打つ気がなくなる。強いてデメリットをあげるならそれかもしれません。執筆系の作業は「家でやろ」となってしまうので、外では軽作業のみしかできなくなります。
打鍵音についてはレビューしている海外YouTuberさんがたくさんいるので実際に聞いてみてください。
まとめ:Keychron Q1は文字を打つすべての人におすすめしたいキーボード
発売から時が経ち、今では真っ白のホワイトモデルや、Knob付きのモデルなど、新しい商品も続々投入されています。羨ましい。今ので満足しているのに、また買ってしまいそうな勢いです。
「Keychron Q1」は、自宅など固定の場所でがっつり使い込み、文字をたくさんタイピングする人には確実におすすめできるキーボード。価格も同じランクのメカニカルキーボードと比べると安いので、手をつけやすいと思います。
何より「Keychron Q1」を使うと、タイピングすること自体が楽しみになり、つまり仕事がワクワクする体験に変わります。毎日何とも思わずにやっている作業時間が、道具ひとつで癒やしタイムになるんだから、最高の投資だと思いませんか。私はときどき無性に「あ~打ちまくりたい」という衝動に駆られています笑
今では日本代理店からも発売されています!もう少しライトなものからデビューしてみたいよーという方は、KシリーズならAmazonでも買えるのでいいかも。Qシリーズには敵わないけどね。ぜひ毎日のタイピングを最高の体験にアップグレードしてみてください。
Keychron公式サイト Keychron Q1 QMK Custom Mechanical Keyboard – Version 2
コペックジャパン製品ページ(日本代理店) Keychron Q1 QMK カスタム・メカニカルキーボード ノブバージョン
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おわり。