ワーケーションとかリモートワークとか、旅しながら働くとか。
そんなことを何年かやり続けていたら、HOLICCさんから「One」というバックパックをご提供いただきました。「旅して働けるバックパック」ということで、私のためにあるアイテムじゃないですか。感謝。
ずっとこういう生活をしているとバックパックへの要望が溢れ出てきて、「自分で作りたい!」と思ってしまうんだけど、それを実際にやってしまったのがHOLICCさん。自ら旅しながら仕事を追求してきた方々が立ち上げたブランドです。
実際に1ヶ月ほどワーケーションしながら使ってみて、私なりの視点で素直にレビューしていきます。
※この記事はメーカー様より商品をご提供いただいて作成した広告記事ですが、実際にユーザーとして使用した感想をもとに忖度なしでレビューしています
Contents
ノマドワーカーやアドレスホッパーの荷物問題に終わりはない
ワーケーション、ノマドワーカー、アドレスホッパー、リモートワーカーなど。旅しながら働く人たちは、常に荷物のことを考えています。実は今回お話を頂いたのも、2018年に書いたパッキング記事からだったのですが、公開以来アクセス数が伸び続けていて、記事内で紹介したアイテムもたくさん売れているんです。それだけ関心が高い話題ということ。
というのを私はいつも心がけています。移動しながらPCワークをする以上、パソコンや周辺機器類など最低限のガジェットだけでも重いため、他はできるだけ軽量化しながらも「快適な生活」のためのアイテムに絞って持ち歩くようになっていきます。
厳選した軽い装備でいられれば、思考もフットワークも軽くなり、良い仕事をすることにも繋がります。「終わりはない」と言ったのは、時代が変わるにつれてどんどん新しい高機能なアイテムが出てくるから!
今回のバックパックもそのひとつ。荷物を入れる“箱”は一番大事といっても過言ではないかも。
旅やワーケーションのために作られたHOLICC「One」
HOLICCは、“旅して働く”というライフスタイルをもっとしやすくするためのアイテムを開発・販売する、旅人たちが運営するD2Cブランド。
自分の好き(=HOLICC)を追求することが旅。が由来のブランド名で、旅というものに対して強い想いを持っています。代表は140カ国旅しているらしく、メンバーも旅人ばかり。
「それ1つで旅して働ける、究極のバックパックを。」
というコンセプトで開発されたのが「One」です。どんなときも、これ1つで。という意味を込めたシンプルな商品名。旅行でも街中でもアウトドアでも付けるように、“旅しながら働く”を極めてきた人たちの経験をすべて詰め込んで作った自信作です。
2022年にクラファンで先行販売を開始すると、1,000万円以上の応援購入が入る大ヒットとなりました。
個人的に共感したのはこのミッション。「旅と仕事の境目のない生き方」はまさに私自身が体現したい生き方でもあるので、場所や時間に縛られずに働き自由に旅をするというライフスタイルを広めようとしていることにグッときました。
シンプルで多機能。HOLICC「One」ファーストインプレッション
というわけで、さっそく商品が届きました。思ったより大きな箱で、コンセプトが書いてあって高まりました。
シンプルな包装で箱にぴったりと入っています。上にパンフレットが置いてありました。
こういうの、いいですね。職業柄もありブランドのことをしっかり伝えようという意気込みが伝わってくると好きになります。熟読しつつ商品を開けてみました。
正面はこんな感じ。真っ黒で主張の少ないミニマルなデザイン。
横向きにしても自立します。アウトドア感もありますが、ペタッと薄くゴテゴテしていないのでスタイリッシュな印象です。
「One」の推しポイントは、考え抜かれたポケット構造
Oneの面白さは、ポケットの構造にあります。隠しポケットもたくさん付いていて、Webサイトなどを見て確認しながら触らないと見落としてしまいそうなほど。時間をかけるほど上手く使いこなせるようになっていきそうです。
出典:HOLICC公式サイト
なんと、これだけのアイテムが収納できるみたい!かなり考え抜かれた構造をしています。
パッキング早送り動画を見ると収納力の高さがわかります。いろんな場所に持ち物たちがどんどん吸い込まれていく……。(HOLICC公式サイトより)
各ポケットを見ていきます。
独立したPC収納スペース
ノマドワーカーにとってPCが入ることはマスト条件。私の13インチMacBookは余裕です。
PCスペースの中でもポケットが分かれているので、MacBookとiPadなど、デバイスが複数あっても入る。クリアファイルに入れた書類なんかも入れ分けられます。私はここにタブレット型ミラーも入れちゃいます。
厚みのあるキーボードも入っちゃうかも!クッションになっているので直に入れても大丈夫そうです。Oneを使うときはケース要らずで助かります。
細かいもの用のオーガナイザースペース
上部のメイン箇所がオーガナイザースペースになっています。この中にはさらに細かいポケットがたくさん!これひとつで行動する場合、お財布、サングラス、ガジェット類などを入れるのに良いスペース。
出典:HOLICC公式サイト
見やすい公式写真をお借りしてしまいましょう。ペンを差すようなところもあるし、ケーブルもしまい分けられる。ここの中で仕切られているからポーチいらずかも。
コの字に開くメインコンパートメント
メイン収納はちょっと変わっていて、横から出し入れするスタイルなんです。側面がコの字に開いて、そこにスペースがある感じ。他のスペースに入れた荷物の影響を受けないようプラスチック板で仕切られているので、ここにぽっかりと空間が確保されています。
けっこうモノは入るけど、賛否両論わかれるポイントかな……。そう思った理由は後述します。
内蔵型のボトルストッカー
反対サイドにはボトルがぴったり収まるスペースがあります!常にマイボトルを持ち歩いているのでこれは助かる。今まで使っていたバックパックは外ポケットだったけど、内蔵できるとすっきりしていいですね。
隠し機能のような拡張メッシュポケット
そして、うっかりしてると気づかないポイントなんだけど、底面にもファスナーがあるので開けてみると……。何か出てきました!
こんな感じでバックパックの下に拡張できるメッシュポケット。荷物が入り切らないときに使うのもいいけど、メッシュだからスニーカーとか濡れたビーサンとか、水着とか?を乾かしつつ持ち運ぶのにもいいのかも。
これを出している間は床置きはできなくなるけど、移動の間だけ使うと考えたら、やり方によっては便利そうです!
貴重品が完全に隠せるシークレットポケット
一番背中側の側面にも隠しポケットがありました。ここは本当に見つからないので、パスポートやお財布など貴重品を入れるのにいいみたい。背負ったままでも出し入れできます。
濡れたものもOK。止水ファスナーポケット
さらに。これも見落としそうになったんだけど、衣類を収納する圧縮スペースの蓋になっている最表面の部分の裏に、止水ファスナーポケットがついていました。止水なので濡れたものをそのまま入れてもいいし、洗濯ものを一時的に分けていれておくにもよさそう。
HOLICC「One」ならではの衣類圧縮機能
とにかく収納が山のようにありましたが、Oneは「圧縮機能付きバックパック」ともいわれています。私が普段のワーケーションで持ち歩く服の量はだいたいこれくらいはあるのですが、果たして入るのでしょうか。「Tシャツ17枚分が入る」らしいです。
ちなみに衣類はこういうオーガナイザーに入れています。おすすめアイテム。
Oneの横に幅を広げるためのファスナーが360度ついているので、まずはここをぐるっと開けて、深さのある状態にします。
そして衣類を詰めていくのですが、Oneの表面はこんな感じでパカッと開くようになっていてスーツケースみたいに使える!自前のオーガナイザーが縦幅にぴったりで最高。
詰めたらパンパンになるけど、またさっきの360度ファスナーを締めていくことで、圧縮ができるということ。
さっきくらいの量なら余裕で閉まりますが、あまり入れすぎると結構ファスナーを閉めるのに力がいるので、無理なく入る量の見極めが必要かも。
圧縮ができるとかなりコンパクトに!無駄のないパッキングという感じで、すっきり形もきれいになりました。ピタッと詰まってる感がすごい。
ちなみに、動画で見るとこんな感じ。ファスナーを閉めるだけで圧縮されます。(HOLICC公式サイトより)
仮にさっきの状態からブランケット1枚分の厚みを追加してみると、
かなりパンパンで閉じるのがやっと。
立ててみても横幅より奥行のほうが長い感じになり、ちょっとかっこもつかないですね。入れすぎるとダメなことがわかりました。
衣類圧縮機能はシンプルな構造でなかなかいいと思いました。もちろん機内持ち込みできるサイズだし、圧縮していれば飛行機のコンパートメントでもかさばらない。新幹線で足元に置ける大きさ。背負ってもちょうどいい。
単純に潰す感じになるのでシワになりにくい服を選ぶことにはなるけど、詰めたあとで力を加えてサイズダウンできるというのは素晴らしい機能です。1〜2泊の場合、圧縮機能を使わずに上部だけ開けて入れる形でも、容量としてはこと足りるかなと感じました。
他にも気が利いているHOLICC「One」のこだわり
その他、私が「いいな」と思ったこだわりポイントはこんな感じ。
キャリーケース用ストラップがついている
背面にストラップが付いているので、キャリーケースの上に固定できます!このストラップの張りがなんともちょうどいいので、ぶかぶかとずれることもありません。
さらにOne自体が自立しやすい形状になっているので、キャリーの上で安定する。冬場など服の多い時期のワーケーションは、このダブルスタイルで決まりかなと思いました。
アウトドア用途でも使える撥水素材
こんなに美しく水を弾いてくれました!「シルナイロン コーデュラ®」という米軍も採用するほどの強度をもつ素材を使っていて、アウトドアシーンでも余裕です。軽くて耐久性のある素材にこだわったみたい。
バックパックって雨のときに傘を差していても濡れてしまうことが多いから、撥水性が高いのはとてもありがたいです。
シンプルで主張しないロゴダグ
そしてロゴタグも控えめでよい。ブランドロゴの下に、Go everywhere, Work anywhere. と印字されています。静かにコンセプトを伝えている感じがいいですね。
主観的に見たHOLICC「One」の惜しいところ【デメリット】
出典:HOLICC公式サイト
ここまではある程度、客観的なレビューでした。基本的には細部にまでこだわられた、ワーケーションバックパックの決定版と言ってもいいアイテムだと思います。
ただ、私自身の使い方で考えると、いくつか惜しいところが……。素晴らしいプロダクトを作られているブランドさんだからこそ、期待も込めていくつか感じたマイナスポイントにも触れさせてもらいたいと思います。
一眼レフが入らない!メインコンパートメントの狭さ
なんと、一眼レフなど大きめのものが一切入らないという大事件。コの字型に開くメイン収納がユニークな点でもあるとは思うのですが、ここが最大限広げても奥行き6cmくらいしかなく、入れられるものが限られます。
いつも使っているCanonの一眼レフは収納できず、カメラは私にとって「旅しながら働く」ための重要アイテムなので、困りました。そして宿泊を伴う場合に必ず持つメイクポーチも入らず、上部のオーガナイザースペースか衣類スペースに突っ込むしかなくなっています。
まあ、ポーチを小さくする努力をすればいいんですよね……。と思いつつ、女性なら必需品だし、ここに入らないサイズのポーチを持ち歩く人は全然珍しくないかなと思います。カメラもメイクポーチも持たない人には問題ないですが、けっこう痛いマイナスポイントです。
ファスナーの品質をもう少し頑張ってほしい
ポケットが多い=ファスナーの数も多く、表面に付いたファスナーの数はなんと11個。手袋をしていても開けやすいようにという理由だそうですがひとつひとつが大きく、背負って歩くとファスナー同士がチャカチャカとぶつかり合う音が目立ちます。
アウトドアシーンでは問題ないと思うのですが、この音を鳴らしてオフィス訪問はちょっとしんどい。歩くたびチャカチャカ音がすると、いっきにカジュアル感が出てしまい、スマートにいきたいビジネスシーンには合わないと思うんですよね。もう少し金属部分とつまみパーツを小さめにして通すゴムを太くするなどの工夫があればよかったです。
小柄な女性には、大きく重いかもしれない
ここは男女の差があるのであえて女性目線を出すけど、身長160cm弱の私には荷物をめいっぱい詰めた状態だと少し大きく重く感じ、背負って長時間移動するのはけっこうキツかったです。私より小柄な人は大変かも。
そして上記のファスナー音の問題もあり、アウトドア感やカジュアルさがあるので、毎日の通勤やオフィス訪問にはあまりフィットしないかなと。旅にはいいと思うのだけど。
出典:HOLICC公式サイト
どちらかというと、街用途ならこんな感じの男性向きかな。まあワーケーションだと都内のオフィスとかに行く機会も少ないので、困ることはそんなにないかなと思ってます。重さに関しては、詰め込みすぎないことで解決しています。
HOLICC「One」は旅も仕事も欲張りたい人にぴったりのバックパック
実際に長野県や東京都内のワーケーションに連れて行き、がっつり使い倒してみました。(謎の合成写真ですみませんが、サイズ感とシーンは実物どおりです)
今まではこういうとき、長年BURTONのANNEX PACK 28Lを使っていました。これも使いやすくていまだに愛用しています。同じ28Lなので、やっぱり比較してしまいます。
比べて良かった点は、同じ量の荷物を入れてもしっかり身体にフィットする感覚があり長時間の移動でも疲れにくいと感じたこと。ポケットが多く全体に力が分散されることと、ショルダーとバックの部分のつくりがしっかりしていることが理由な気がします。
ただ、疲れにくいというだけで、実際にはOneのほうが重くなります。強度を高めるために入れたプラスチック板や多ポケット構造のためのパーツの多さで、バックパック自体の重量は1.4kgと、1.5倍ほど重くなっています。お値段は定価¥28,000(税込)で、¥12,000程度のBURTONのANNEX PACK 28Lと比べると少しお高め。詳しい仕様は以下のとおり。
重さ 1.4kg
容量 16L + 圧縮部分12L + 拡張メッシュポケット
素材 表地:CODURA® Ultralight(シリコンコーティング)
ポリエステル、ナイロン
裏地:ナイロン ※全て撥水性のある素材を使用
生産国 中国(大手ブランドのカバン製造でも多数実績のある精鋭工場で生産)
私は1ヶ月使用しながら、自分ならどう使うかと考えていたのですが、正直まだ結論が出ていません。これは良い意味でも悪い意味でもなく、本当にわからないんです笑 今までにないタイプゆえ、位置づけが難しい……。
- バックパックとしては少し大きい&重い&作りがしっかりしているので、1週間未満の滞在ならいつものバックパックのほうが軽く済みいいかも
- かといって日本国内の中長期ワーケーションなら、Oneをパンパンにした総重量になるのであれば重いのでキャリーケースと小さめバックパックを併用すると思う
- この総重量になってでも背負って旅したいとしたら、移動の多いバックパッカー旅とか、キャリーを引きずりたくない旅なのかな
という感じ。うん、やっぱり、昔を思い出すと、東南アジアバックパッカー旅とかにOneがあれば最強だったのかもしれない。
最近はあまり海外に行かないので出番が少なくなりそうだけど、またふらりとバックパックひとつでアジア圏に行くようなことがあれば活躍してくれそうです。これは単純に私の現在のライフスタイルとの相性なので、以下のような人にはぴったりだと思います。
- 普段からすべての荷物を背負って歩きたい体力のある男性
- 軽量性よりも利便性・機能性を重視したい人
- しっかりとした耐久性のある作りであってほしい人
- ポケットの使い方などが細かく決まっているほうが好みの人
気の利いた機能がたくさんあるのですが、その分パーツが多いので、軽量性やミニマル度はあまり高いとはいえません。私はとにかく軽量性を重視するタイプなので、数日間のワーケーションや旅行なら、もしかしたら同じHOLICCさんの別商品「PackBag+」とかのほうが相性がいいのかも。
でもなによりコンセプトに大変共感したし、旅と仕事の境目のないライフスタイルを送っている人たちには刺さるアイテムだと思うので、応援しています!
HOLICCさんはD2Cの直販ブランドなので、公式サイトからの購入を推奨しています。楽天にも出品されていますが、売り切れているので公式をチェックするのがおすすめ。
これを機に荷物の見直しに力を入れつつ、旅も仕事も欲張っていきたいと思いました。
おわり。