キューバといえば、ラム酒と葉巻。古くから伝統のあるオリジナルのカクテルが有名です!
2018年にキューバを訪れて、本場のモヒートなどを飲み尽くしてきたのですが、どれも人生一番レベルに美味しすぎてびっくりしました。
キューバに行ったらここのお店のこのカクテルを飲むべき!というのを、具体的なお店と一緒に紹介します。
Contents
キューバ・ハバナで、暑さのなか楽しむ爽やかカクテル
カリブ海に面したキューバは、1年中暑い国。
キューバの首都ハバナの旧市街には、たくさんのBARや飲食店が集まっていて、陽気なキューバン・ミュージックを聞きながら本場のカクテルが楽しめます。
暑さを吹き飛ばすために、さっぱり爽やかなカクテルが生まれたんですね。
キューバはさとうきびの世界一の輸出国で、さとうきびから作られるラム酒も有名です。「ラムの国」ともいわれるほどで、ここでしか飲めない“キューバンカクテル”は世界中に愛好者がいるんです。ラム酒好きにはたまりません!
こちらの4つのお酒を紹介します。
- 有名店BODEGUITAの本格モヒート
- ヘミングウェイが愛したフローズン・ダイキリ
- 自由のお酒、キューバ・リブレ
- 古都の伝統カクテル、カンチャンチャラ
LA BODEGUITA DEL MEDIO(ラ ボデギータ デル メディオ)のモヒート
まずはモヒート!暑い気候にぴったりな爽やかなモヒートは、実はキューバ・ハバナ発祥のドリンクです。さとうきびを原料としたラム酒に、ミントの葉っぱ、ライムやレモン、砂糖を加えたシンプルなカクテル。
本場のモヒートは飲むしかない!
おすすめなのは、旧市街にあるLA BODEGUITA DEL MEDIO(通称ボデギータ)というモヒートの有名店。昔々、アーネスト・ヘミングウェイがこのお店のモヒートがお気に入りで、よく通っていたらしいです。
店内の壁際にはたくさんのサインが!日本の橋本元首相の写真とサインもあるとか。
小さな店内ですが、すごい数のボトルがございます(主にラム酒)。
店内ではキューバン・ミュージックの生演奏をしていて、ノリノリの音楽に合わせてモヒートが大量生産されてゆきます。
こんな感じ。ずらっと並んだグラスに順番にミントの葉っぱを入れていき、木の棒でリズミカルにつぶしていきます。ミントは茎ごと入れるのが特徴。作っているところ見てるとすっごい雑で目分量っぽいけど、何年もこうやって作ってるんだろうなあ。
完成品。荒っぽい野生のモヒート、という感じです。すごくすっきりして飲みやすくて、今まで飲んだどのモヒートよりも美味しかった……。何杯でもいけちゃいそうです。
日本で飲むモヒートと全然違うのは、
- ミントの葉っぱの質が違う
- バカルディではなく、ハバナクラブのラム酒を使っている
- とにかく陽気なサルサの雰囲気に飲まれる
あたりの理由です。
お店のまえで突然おじいちゃんが踊りだすのも最高でした(このまま踊りながら去っていった)。
La Floridita(ラ・フロリディータ)のフローズン・ダイキリ
22年間もハバナに住んでいたというアーネスト・ヘミングウェイの行きつけだった、ハバナ旧市街にあるLa Floridita(ラ・フロリディータ)。ピンク色の小さなかわいいBARです。写真の手前でお花をもって歩いているお姉さん、とってもキューバっぽいですね。
観光客にも有名で、お店の前から混んでいます。ここに来る目的は、みなさん「フローズン・ダイキリ」一択です!
それがこちら。ラム酒にライムジュースを砂糖を加え、氷と一緒にミキサーにかけて作るフルーティーなカクテル。冷たくさっぱりとして、それでいてアルコールは結構強く、パキーンとした味わいがなんともたまらない……。
超おいしいダイキリでした。これはハバナに行ったら絶対飲むべき。
店内の端っこの席には、ヘミングウェイの実物大銅像が。ここで記念撮影をしている人もたくさんいました。ヘミングウェイは糖尿病を患っていたこともあって、ラムの量をダブルにして砂糖を抜いたダイキリがお好みだったらしいですよ。1日10杯飲んでいたとか。
こちらも店内で生演奏をしていて、すごく賑やか。ハバナの中心って感じです。
このヘルシーピンクが目印です!
自由に乾杯!Havana Clubで作るキューバ・リブレ
もうひとつ有名なキューバのカクテルといえば、ラムとコークで作る「キューバ・リブレ」。キューバ・リバー、クーバ・リブレ、クバ・リブレなどの呼び名もあります。
本場のキューバ・リブレは、「Viva Cuba Libre(ビバ・クバ・リブレ、キューバの自由万歳)」にちなんで作られたカクテルです。アメリカの支援でキューバがスペインから独立したときに、キューバのラム酒(Habana Club)とアメリカのコーラをあわせ、2国の友好を示したのがはじまりだそうです。
歴史的に深い意味のある、自由のお酒なんですね!昔から好きなカクテルなんだけど、意味を知るともっと好きになります。
キューバ・リブレはどのお店にもたいていあり、特に「このお店で飲むべし!」というのはないようです。私が行ったのは旧市街にある、オープンな感じのキューバ料理レストラン。お決まりの生演奏付きです。
話が逸れますが、キューバは魚介が有名なんですよね。パエリアとか超美味しい。魚介とキューバ・リブレはけっこう合います。
キューバは食事が美味しくないとかいう情報もあったけど、普通にとても美味しかったです。スペイン風というのか、カリブ料理というのか、なんなのか。お酒が進む料理ばかり。
ビールは有名なのが2種類あるのですが、このCRISTALというライトなビールがおすすめかな。薄めでさっぱりしているので、わりと濃い味付けのパエリアとかに合います。
ところで、本場のキューバ・リブレも少し薄めだった印象。日本で飲むバカルディのラムコークは重厚な感じだけど、キューバではハバナクラブを使っているので、少し味が違います。気候にあってる感じがしました。
ここのO’Reilly 304というレストランもなかなかおすすめ!
はちみつとラム酒の伝統カクテル、カンチャンチャラ
4つめのおすすめカクテルが、ハバナから車で5時間ほどのところにある、トリニダードという古都でしか飲めない地カクテル。レアです。世界中でここでしか飲めない!
トリニダードはとても小さくて、Wi-Fiもハバナ以上に捕まらず、パステルカラーのかわいい街並みのなかを馬車が普通にトコトコしている感じの、時代を間違えてしまったかのような街です。
どこを撮っても絵になりすぎて困ります。
カンチャンチャラが飲めるお店は、店名も「Taberna La Canchanchara」といいます。青い空にエメラルドグリーンの壁、そして映画に出てきそうな看板。
これが噂の「カンチャンチャラ」です。
素焼き陶器のまるいカップもかわいいですよね。これがたーくさんあって、観光客たちに水のようにじゃんじゃん配布されているんです(お金はもちろん払うけど)。
「カンチャンチャラ」がどんなカクテルかというと、サンテーロというラム酒をベースに、レモン果汁、はちみつ、水を加えただけのシンプルなもの。陶器の底にははちみつが沈んでいるので、木のマドラーで混ぜ、ときにはちみつをなめながら飲みます。
ジュースみたい!優しい飲み口の甘〜いお酒です。
まだ世界にはあまり知られていないらしく、まして日本人なんてレア中のレア。ほとんどが欧米人のツアー客でした。
ここでもおなじみ生演奏をやっています。半屋外なので、欧米人たちが陽に当たりながらチルしている最高の雰囲気でした。
モヒート、ダイキリ、キューバリブレの定番カクテルはもちろん、少し足を伸ばしてトリニダードにも行ってみましょう!
お酒好きな人は、カクテルの宝庫キューバへぜひ
キューバでは1週間の滞在中、毎日飲んでました笑
この記事では紹介しませんでしたが、ビールもふつうに美味しいし、ビーチリゾート・バラデロに行ったら南国系カクテルもおすすめです。ビーチで飲むピニャコラーダやセックスオンザビーチは最高だよね。
治安もよいキューバは夜に飲み歩いても全然大丈夫な街だし、なんなら昼間から飲んでいる地元のおじちゃんたちもたくさんいるので(みんないつ仕事してるんだろう)、お酒好きの人は楽しいと思います!
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おわり。