免疫力には自信をもっていたのですが、2週間ほど家を離れてテキトーな生活をしていたら、まんまと体調を崩しました。
コロナが流行って以降「免疫力」の大切さは広く知れ渡ったように思います。免疫力を高めるにはこれを食べろ、運動をしろ、ストレスを溜めるな、といった情報が溢れているけど、結局なにが有効なのかはよくわからない……。
医療や人体のことはまだまだ研究中のことばかりなので、最終的にこの身体と一番長く付き合っている自分の「勘」に頼るのが一番だと思ってて、体調を崩すまでの期間に「やらなかったこと」がきっと「鉄壁の免疫力をつくっている要素」なのだろうなと気づきました。
ちなみに体調を崩したのは風邪というほどではなく、乾燥で喉を痛め、微妙に鼻水が出て、花粉症っぽいむずむずも併発する、くらいです。咳だけ少し引きずったけど数日で治りました。
備忘録も兼ねて、免疫力を高めるために必要だと気づいたいくつかのことをシェアします。
Contents
免疫力を上げたい人へ
はじめに「免疫力」について、私なりに考えていることを共有します。
免疫力とは、ウイルスや細菌など異物が体内に入り込もうとしたときに、それに反応して攻撃することで身体を守るシステムのこと。
風邪気味のときに熱が上がったり鼻水が出たりするのも、免疫システムがはたらいているから。ウイルスと戦闘中の証拠なので、無理に薬で熱を下げようとしたり、症状を止めようとすることは、一時的に負担を軽減することはできても根本的に”風邪を治している”ことにはなりません。(私はなるべく薬に頼らないようにしています)
「免疫“力”」という言葉によって、高いとか低いとか、上がったとか下がったとかいう発想になってしまいがちなのだけど、実は免疫力を英語ではimmune systemといいます。”システム”なんですよね。そういうシステムがあることで、身体に異変が起きても正常な状態を取り戻そうとするはたらきが自然とできる、っていう。
だから正確には、高めるとか上がったとかではなく、「免疫システムがバランスよくきれいな状態に整えられている」というほうが近いかも。
こういう話をすると医学的根拠は?と言われてしまいそうですが、その医学も太刀打ちできない新しいウイルスが流行しました。防ぐ手段がないのなら「個人が免疫力を高めるしかない」です。また新しい菌は出てくる可能性があるので、自分の身は自分で守るという意味で、これからの時代「免疫力」はかなり大事なスキル(?)になります。
私はワクチン未接種ですがウイルスには一度もかかっていなくて、もう5年くらい風邪も引いていません。コロナやインフルの保菌者と一緒に過ごしても、何事もありませんでした。市販の薬はほぼ飲まず、自然由来のサプリメントやエキスだけ摂取しています。医学的知識があるわけではないけど、勘で乗り切った結果、ずっと無事。
意外とこういう人の言うことは当てになるんじゃないか?と思ったりしますが、とはいえ「医学的根拠のある情報ではありません」と釘を刺しておきます。あくまで実体験に基づく、個人の勘によるノウハウです。
免疫力の半分は「食べ物」で決まる
とにかく「食べ物」で決まる。これは長年の経験から、間違いないと思っていることです。2週間近く家を離れた間、外食ばかりの生活をしていました。外食のみだと欠けてしまう栄養というのが結構あります。中でも大事だと思ったことはこんな感じ。
野菜中心の自炊
「野菜中心の自炊」の真逆の、「お肉と炭水化物ばかりの外食」をしていたから気づけたことです。普段私は菜食で、たいした料理ではないけど自分で調理した野菜中心のなにかを食べています。
外食は一見栄養たっぷりに見えるし美味しいけど、万人受けする濃い味付けになっているため塩分が高く、エンタメ要素もあるので複雑な材料で作られていたりして、本当の意味でヘルシーな食事にはなりにくい。
人間(ヒト)って本来、草食動物なんだって。新鮮な野菜をシンプルに調理して食べるのが一番ヘルシーだな、と思いました。
毎日の生のフルーツ
フルーツが大好きで、普段は1日1つは必ず生のフルーツを食べます。旬のフルーツを買ってきて皮を剥いたりしてそのまま。夏はスイカ、秋は桃と梨、冬はみかんと苺、など。りんごやバナナなどの基本果実はスムージー用に冷凍常備していて、スムージーにするともっと大量に摂取します。
でも今回は一週間、生のフルーツを1回も食べていなかった。5日くらい食べなかったら急に身体がフルーツを求めすぎて、これはきっと私にとって必須栄養素なのだと気づきました。
フルーツは酵素やビタミンが含まれていて、免疫力を整えてくれるんだと思います。「包丁で皮を剥く」のが面倒で食べないという人もいるけど、慣れたらお菓子のパッケージを開封するのと同じ感覚になります。フルーツを食べましょう。
足りない栄養素はサプリメントで
サプリメントにはいろんな意見があると思うのですが、私は足りない栄養素を補う程度に飲むのは大事なのかなと思っています。
一週間忙しく、ひとつも飲めていなかったんです。私が日常的に飲んでいるのは、ビタミンC、ビタミンD、オメガ3フィッシュオイルくらいなのですが、おそらくビタミン系が不足してくると免疫力が低下します。
サプリメントは1日や2日飲まなかったくらいでは何も変わりませんが、一週間一切飲まないと変化が出てきますね。何がなんの効果かはよくわからないんですけど。
ちなみに「足りない栄養素」の考え方ですが、基本的にただ食事をしているだけで1日に必要な栄養素を取り切るのはほぼ不可能といわれ、どうやっても偏ってしまいます。ただ当然足りないからといって即病気になるわけでもなく、“足りない”というのは単に、人間のポテンシャルを100%発揮できるパーフェクトな状態には足りない、というだけ。
だから摂らなくても問題なくそこそこ健康には生きられるのですが、鉄壁の免疫力を目指すなら、補わないとなかなか届かないのかな、と考えています。
お酒は毎日は飲まない
健康的な食習慣=お酒は飲まない、というのは直感的にわかると思いますが、その理由をちゃんと考えたことはありますか?せっかく摂取した栄養素をアルコールが破壊してしまうからです。
頑張って菜食や生のフルーツやサプリメントを摂っても、毎日そこにアルコールが流し込まれたら、摂取量よりも破壊量が上回ってしまいます。摂取する側からどんどん壊されていくんじゃ、意味がないですね。今回は毎日のようにお酒を飲んでいたのも、栄養が足りなくなってしまった理由かなと思います。
でも「ストレスを溜めない」というのも免疫力向上には大切な要素なので、我慢はよくないと思います。お酒を飲むことで楽しい時間もあるので、まったく飲まないよりもほどほどに飲むのがよかったりします(苦手な人はそもそも飲まなくていい)。
身体のはたらきを整え免疫力を高める「生活習慣」
食事が半分だとしたら、残り半分が生活習慣。シンプルなことばかりですが、忙しくなってくると意識できなくなってしまうこともあるんじゃないかと思います。
たっぷりの睡眠
「よく寝る」のはすべての基本。私の場合は22時〜6時くらいの睡眠がちょうどいいです。睡眠が大事な理由は説明するまでもないのですが、睡眠時間が足りていないと免疫力は弱っていきます。これは間違いない。
人間は誰でも7〜8時間は寝ないとだめといわれています。ショートスリーパーなんていう人は本当はほぼいないので、注意してください。寝なくても全然大丈夫だよーと今思っても、それは寿命から前借りしているだけ。稀に先天的に睡眠時間が短くても大丈夫な人がいるようですが、意識してなれるものでもないし、例外と思ったほうがいいと思います。
睡眠は人間活動のベースなので、削っただけ身体が削られていると考えたほうがよいです。睡眠の質を高める努力も大事。よく寝ましょう。
朝起きたら白湯、日中も水を飲み続ける
YouTuberみたいなことを言うのですが、朝の「白湯」はちゃんと意味があります。ただし「白湯」といっても猫舌なので、お水を足してぬるま湯にして飲んでいます。アツアツだと身体がびっくりしてしまうし。
朝起きて一番に口にするものは「お湯」と決めています。夏場は冷たい水でもいいのですが、できれば常温〜温かいほうが体温によくなじみます。水分をしっかり取ることで胃や腸がスムーズにはたらきはじめられ、健康な状態をつくってくれます。
日中も意識的に水を飲み続けることが大事。忙しかったりするとつい飲まずに1日をスタートしてしまいますが、水分量が足りていないと免疫力が弱まりやすいなと実感しました。お茶だとカフェインとかまで大量摂取してしまうので、水かお湯がおすすめ。
身体をあたため、体温を上げる
常に身体をあたためておくことも、免疫システムをバランスよく保つ秘訣だと感じました。いつもと違う生活だと、気温差があったり、寒くてもつい我慢したりしてしまいがち。ですが電気代など気にせず、とにかく身体をあたたかい状態に保つようにしたほうがいいです。
「基礎体温を上げる」ことも意識します。女性ならわかると思いますが、体温と基礎体温は違います。基礎体温を上げることは女性の健康面でもいろいろと大事だし、毎朝測る習慣もつけられるといいですね。
意識的に体温を上げるって、やり方がよくわからないと思うのですが、身体を温めることが直結するのでお湯に浸かるとか身体を動かすとかも有効です。逆に氷入りのキーンと冷えた飲み物などは、できれば飲まないほうがいいですね。ポカポカしておくと、なぜか免疫力も高まるし、消化もよくなります。
部屋の「湿度」を最適に保つ
自分が過ごしている空間の「湿度」がいったい何度くらいなのか、常に気にしておくといいです。今回気づいたことですが、私の自宅はいつも湿度50〜60%に保たれていました。といっても管理はズボラで、乾燥しにくいヒーターを導入して湿度が下がらないようにし、乾燥しているなと感じる冬場は洗濯物を室内に干したりするだけなのですが。笑
地理環境や住居構造にもよるので、我が家はそれでだいたい年間を通して最適湿度が保てるのだけど(最高)、そうじゃない人は加湿器を買うべしです。
今回いつもと違う環境にいて乾燥していると感じ、湿度が免疫力に及ぼす影響は大きいのではと思って調べたら、案の定、関連性があるようでした。適度な湿度をキープしていれば、人間の本来の免疫力がはたらきやすくなるそうです。空間の湿度が低下すると、人間の体内も乾燥して、免疫力低下につながります。
自然を感じて、適度に動く
あとは自然を身近に感じることと、適度に身体を動かすことです。これは唯一、今回「できていた」ことです。ここまでのことがボロボロでも深刻な風邪には至らなかったのは、案外ここに秘訣があったような気がしています。
今回私はまったりスキーやスノーボードをしていました。春シーズンでもあったので、動くと適度に汗もかき、身体の代謝がよくなります。身体がアクティベートされたような状態を意識的につくることで、免疫システムも正常化されていく気がします。
人体も地球という大きな惑星の一部でしかないので、その地球の動きとリンクできていない個体は、異物とみなされて崩れてゆく運命をたどります。あなたという1人の人間が「体調を崩す」ということは、そういう大きなレベルで起きた不和の犠牲になっている状態だと理解してください。地球とひとつでいることが、最終的には免疫力向上に効くのでしょう(スピリチュアル)。
花粉も結局、免疫バランスが整っていれば跳ね返せる
花粉症の仕組みもウイルスに近くて、身体が許容できるある一定のラインを超えた花粉を検出することで、免疫力が過敏にはたらいてしまい、くしゃみや鼻水などの症状を引き起こします。免疫力を「上げる」というよりも、免疫システム全体の「バランスを整える」ことで、花粉症は防げます。
現に私は、なかなか風邪を引かない体質でありながら、これまで花粉症にもなっていません。しかし今回紹介してきたような細かいことの怠りによって「免疫力が下がってるなー」と自覚しはじめた頃、急に花粉を感じるようになりました。
症状としては、目や喉が少しかゆいとか、鼻がむずむずするくらいです。しかし免疫システムをいい感じに維持できていたときは花粉をまったく感じなかったので、あからさまに免疫力低下の影響を受けて身体が反応していたのがおもしろいなと思います。
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ちなみに、こういう感じで自分の身体を常に見つめて、小さな変化を見逃さないようにすることは、病気の早期発見にもつながるのでいいですよね。検診とかは受けるべきですが、自分の身体に日頃から意識を向けていられれば変化に気づけるのかな、と思います。
今回紹介したようなシンプルなことを気をつけるだけで、鉄壁の免疫力が身について、ウイルスも花粉も跳ね返せるかもしれません。風邪も花粉症もつらいので、どちらも感じない身体を手に入れられると、無敵です。ぜひ参考にして健康になってみてください。
おわり。