しばらく住んでいたオーストラリアから帰国して、日本で新しい生活をはじめました。
暮らしを試行錯誤するなかで、バイロンベイでの暮らしは真のスローライフだったなあと改めて感じています。なるべく良かった部分は取り入れ、再現しようとしているけど、きちんと言葉にしておかないと感覚がこぼれ落ちていってしまいそう。
忘れないためにも、バイロンベイで1年間住んでいた家での日々から学んだことを連ねていきます。
具体的な暮らしのコツもあれば、現実的でリアルな話もあったり、かと思えば精神論も含んだり。なんというか「私が今、家で過ごすときに大切にしたいことリスト」みたいな脈絡のない内容になりそうですが、お付き合いください。
Contents
- 1 朝の光と空気はなによりも尊い
- 2 ベッドメイクはその日最初のaccomplishment
- 3 洗濯物は太陽に干して自然のパワーで乾かす
- 4 2階建てくらいがちょうどいい
- 5 部屋に花を飾り、緑に囲まれた環境を作る
- 6 生ゴミは土に還るし、廃棄はどこまでも減らせる
- 7 食べるものはローカルでオーガニックに
- 8 収納グッズ、便利グッズなんて何もいらない
- 9 季節のフルーツは器に盛って飾ってみる
- 10 キッチンは常にきれいな状態を保つ
- 11 洗面所・バスルーム・トイレには何も置かない
- 12 自転車はエコで素晴らしい移動手段
- 13 1日1回は必ず太陽の光を浴びる
- 14 さいごに:オーストラリアの精神を忘れずに自然と共に生きたい
朝の光と空気はなによりも尊い

朝は必ずすべての窓を開け、フレッシュな空気をハウス全体に流し、太陽の光もたっぷりと取り込む。これがハウスルールのようになっていました。
とにかく光が美しく入る家で、庭の植物たちはいつもキラキラしていました。ただの白湯を入れたグラスもこんなに尊く光を乱反射させます。

朝一番に窓を全開にするのは、どんなに寒い冬の日も絶対欠かさない。シドニーやメルボルンで住んだ家でも同じでした。窓を開けずに朝ごはんを食べていると、“stuffy”(こもっている)だと言って必ず窓を開けられてしまいます。
ベッドメイクはその日最初のaccomplishment

「朝起きてすぐにするベッドメイクは、その日最初のaccomplishment(達成すること)になるでしょ。小さな達成感から1日をスタートすれば、きっといい日になるよ」
ある人に言われた言葉です。
小さなaccomplishmentで1日をはじめる。素晴らしい発想なので、それ以来いつも心がけています。
洗濯物は太陽に干して自然のパワーで乾かす

洗濯機はもちろんあったけれど、乾燥機はありませんでした。
庭には洗濯干しスペースがかなり広く取ってあり、植物や花に囲まれながらのんびり太陽の光に干していきます。
自然のパワーですっかり乾くんだから、電気や機械に頼る必要はない。そんなことを教えてもらいました。
2階建てくらいがちょうどいい

住んでいたのは2階建てのタウンハウスで、自分の部屋は2階の太陽がよく当たる位置にありました。
街の景観条例で、3階建て以上の建物は建てられない決まりになっていました。よって、その街に住む人は全員、1階か2階で生活しているということ。
人類はあまり地面から遠ざかりすぎると、地球とのコネクションを感じづらくなり、心が不安定になったり本来すべきではない行動を取ってしまったりするようです。本能的にも、タワーマンションみたいな高層階に住むのは合っていないんですね。
とはいえ1階だと虫が多いので、2階くらいが快適です。私は今後の人生でも高層階には住まないと思います。
部屋に花を飾り、緑に囲まれた環境を作る

ハウスメイトがよく花を買ってきてくれる人でした。
部屋に一輪の花が飾ってあるだけでも、ずいぶん気持ちが変わります。それまでは花の魅力に気づいていませんでした。
庭の草花はもちろん、リビングにも観葉植物がたっぷりありました。緑に囲まれて暮らせる環境を自分で作っていくのも大事です。
生ゴミは土に還るし、廃棄はどこまでも減らせる

庭にコンポストがあったので、野菜や果物の皮などはすべてそこに捨てていました。この家の暮らしで、「生ゴミ」という種類のゴミは一切出さないことが可能なのだと知りました。
食べ物から出た破片はだいたい堆肥になるし、その他の廃棄物もいくらでも減らせます。ファーマーズマーケットなどで食料を買えば、すべてむき出しで売っているし、加工品でも容器はほとんどリサイクルです。
日本に住んでいた頃の数十分の一のゴミの量で暮らしていたので、この感覚はずっと持ち続けたいと思っています。
食べるものはローカルでオーガニックに

食べ物に関しては、産地どころか、作った人の顔もわかるような買い物ばかりでした。
地産地消、オーガニック。言葉としてはよく聞くけれど、それがあまりにも身近で当たり前の環境にいられるのは、とても心地よかった。

採れたて野菜のみずみずしい美味しさは格別です。この感覚、キープしたいなぁ。
収納グッズ、便利グッズなんて何もいらない

そんな環境なので、日本での暮らしのような便利さはありません。
日本で売っているような収納グッズや便利グッズ、家にはほとんどありませんでした。もちろん収納用のバスケットなど多少あるけど、なんだかサイズの合わないものを工夫して使ったり、木を買ってきて自作することは日常でした。
壊れてもすぐに新しいものを買わず、直してずっとずっと使います。何度ハウスメイトに修理してもらったことか。なんでも自分で直せるんだなぁと、考え方が変わりました。
季節のフルーツは器に盛って飾ってみる

キッチンにはいつも何かしらのフルーツが盛ってありました。
マーケットで大量に買ってきて冷蔵庫に入り切らない……という理由もあるのだけど、こうして盛っておくと空間に色が増え、パッと明るくなります。
フルーツを盛るって、植物を飾るのと同じくらい、気分を上げてくれるかも。今の生活にも取り入れてみるようにしています。
キッチンは常にきれいな状態を保つ

すごく現実的な話になるのだけど、キッチンの排水溝の汚れは、自分が使った直後には必ずきれいに捨てておくのがルールでした。
理由は、ゴキブリ対策……というリアルな事情なのですが、数時間たりとも野菜の破片や食べ物のカスを残しません。(というか排水溝のネットが小さすぎて、こまめに捨てないと詰まってしまう仕様)
他にも、シンクに絶対に食器をそのままにしないとか、モノを出しっぱなしにしないとか。とても生活感のあることだけど、こういう細かな気配りが心の余裕を生み、自然に感謝できるマインドを作るのだろうと今は思います。
洗面所・バスルーム・トイレには何も置かない

シェアだからというのもあるのだけど、洗面所・バスルーム・トイレには物がほとんど置いてありませんでした。
洗面所で表に出ているのは、ハンドソープのみ。あとはすべて引き出しに入っています。シャワールームは、ボディソープのみ。他に必要なものは個人がカゴなどに入れて部屋から持ち込みます。トイレもペーパーのストックが置いてあるだけです。
目に入るものが極端に少ないので、常に余裕たっぷりの研ぎ澄まされたマインドで過ごすことができていました。見えるものが少ないので、自然と窓の外の景色が目に入る。とてもよい。
自転車はエコで素晴らしい移動手段

家の中の話から少しずれますが、自転車を移動手段として使うことがいかに素晴らしいかも学びました。
渋滞に巻き込まれることもなく、排気ガスも出さず、どこまでも自分の漕ぐ力だけで行ける画期的な乗り物です。しかも風を切って走るのは運動にもなる。
日本ではマウンテンバイクに乗る人は限られるけど、お年寄りでもガンガン乗りこなしている人がいました。刺激を受ける。
1日1回は必ず太陽の光を浴びる

オーストラリアでは、厳重なロックダウン期間中ですらサーフィンやハイキングなどが「軽いエクササイズ」として認められていたくらい、外で身体を動かすことは重要視されていました。
日本の5倍の強さといわれる紫外線も気にせず、太陽の光をたっぷり浴びる。みんな心がけていました。ウォーキングルートも充実しています。光を浴びることはメンタルヘルスにも大きく影響します。
さいごに:オーストラリアの精神を忘れずに自然と共に生きたい
今回は久しぶりに、未来の自分のために残しておきたいことを書いてみました。
「オーストラリアの海沿いスローライフ」とまとめてしまいましたが、もちろん全員がこういう暮らしをしているわけではないし、というか私が住んでいた家っていう超個人的な範囲の話だったかもしれません。
人それぞれ心地よい暮らしは違うけど、少なくとも私の肌にはとても合っていて生きやすかった。これらの精神や価値観を、自分なりに落とし込んでいきたいと思います。
日本でも自然と共に生きられるよう、楽しんでやっていきます。
おわり。