前回の記事で、自宅のベランダに放置するだけで生ゴミが消滅させられる「ミニキエーロ」の作り方・使い方を紹介しました。

基本的にはとっても簡単なのですが、コツを掴むまでは失敗するリスクもあります。しかもその失敗って「生ゴミが消えずに残ってしまった」「臭いがする」「虫が湧いた」とかなので、一度の経験だけでトラウマになり生ゴミの前にやる気が消滅してしまいます。
この記事はそうならないためのマニュアルです。これを見てくれているということは、ある程度チャレンジしてみたか、これから興味があるかの人だと思いますが、あえて
「生ゴミはすべてビニール袋に密封して何も考えずに捨ててます!」
というコンポストの真反対にいる人にもわかるくらい丁寧に解説しておきます。
Contents
生ゴミ消えないんだけど!となる前に知ってほしいこと


やり方自体はとっても簡単なのですが、自然の影響を受けるものなので、「土に埋めるだけで生ゴミが消えることの基本原理」を理解したほうがいいかなと思います。
私たちはパソコンやスマホなど操作どおりに動く機械に慣れすぎた現代人ですが、科学的な現象として何が起きて消えているのかをちゃんと理解しないと、失敗した!となってしまうこともあります。
この意味を考えて、環境条件を整えられるようにすれば、虫が湧いたり臭いが気になったりすることは起こらないはずです。
キエーロに入れられる生ゴミ、入れられない生ゴミ


分解の仕組みがわかれば、入れられる生ゴミと入れられない生ゴミの判別はある程度つくのかなと思いますが、ここに細かく記載しておきます。
野菜や果物(特に加熱済みや傷んだもの)、果物や野菜の皮(柔らかいもの)、魚、肉、食べ残しや残り汁、油、調味料、ご飯、パン、麺類、お茶がら、コーヒーかすなど▼分解に時間がかかるけど、入れていいもの
生の野菜、細かい骨、柑橘系の皮、スイカや瓜の皮、玉ねぎの皮、繊維の多い野菜、野菜の芯、豆のさや、根菜類の固い部分、ブロッコリーの固い茎、卵の殻、甲殻類の殻
▼分解されないので、入れないほうがいいもの
貝殻、骨、たけのこの皮、とうもろこしの皮・芯、梅干しの種、固い種、その他人工物
基本的には、人間が食べやすく消化しやすいものは土も分解しやすいです。人間の消化器官の手に負えなさそうなものほど、土の手にも負えないと覚えておくとよいです。
暖かい季節なら、生野菜や固い皮でも困かく刻んで入れればけっこう消えてくれました。
お悩み別対策:臭い・虫・消えないなどのトラブル


キエーロをやっていて陥りやすいトラブル別に、原因と対応策はこちら。
「生ゴミが消えてないんだけど」
消えない要因にはいろいろあるけどよくある失敗は、
- 太陽光が十分に当たっていない
- 水分量と土との混ぜ方が足りない
- 浅く埋めすぎている
- 入れてはいけないものを入れている
- 生ゴミの量が多すぎるorサイズが大きすぎる
- 気温が低すぎる季節
といった感じ。土の温度が高くなるとバクテリアが活性化するので、日当たりのよい場所に移動します。
水を十分に入れて土とよく混ぜるときは、土と生ゴミの区別が付かなくなるくらい土まみれにしたほうがいいです。スコップの先端でザクザクして細かく刻むのもポイント。
一回の穴に埋められる量は限界があるので、あまり大量に埋めすぎているようならまずは少量から試しましょう。そして冬場はどうしても分解スピードが遅くなるので、間隔をたっぷり取ってあげるか、廃油を多めに混ぜたりすると分解が促進されるようです。
「消えたけど土がコロコロする」
土が塊になってコロコロしている場合「分解されずに残っているのかな」と思うかもしれませんが、これはうまく分解が進んでいる証拠だそうです。気にせずスコップでほぐせば大丈夫。そのままサイクルを回し続ければだんだん消えていきます。
「虫が湧いた」「臭いが気になる」
虫が湧くのは最悪……。原因は生ゴミが露出していることです。乾いた土で十分に覆えていなかったり、破片が土の表面に残っていたり。埋め方が浅くて虫が嗅ぎつけてしまう場合もあります。スコップについた食べ物のエキスも危険なので、作業のあとはしっかり土に埋めておきましょう。
もし虫が発生した場合は「熱湯をかける」のがいいようですが、殺虫剤を使っても分解には影響ありません。虫を無駄に殺さなくていいよう未然に防ぎましょう。
臭いの原因も基本的には同じで、しっかり埋まって乾いた土で覆われていれば臭うことは絶対にないのでご安心ください。私は虫も臭いも発生していません!
「なんか芽が出てきた」


これは私の経験なのですが、埋めたところから芽が出ました笑
たぶんカボチャの種が原因かと思います。面白いけど生ゴミ処理には支障が出るので、種は埋めないほうがいいのかもしれません。
「いつどこに埋めたか忘れてしまう」
間違えて分解中のところを掘り返してしまうと悲惨なので、何日にどこの穴に埋めたかはわかるように記録しておくのがおすすめ。
土にプレートなどを立てておいてもいいし、シールを貼っておいてもいいし。私は冷蔵庫にメモを貼っておいて、埋めた位置のところに日付を書くようにしています。
日常の中で負担なく生ゴミを保管しておくコツ


埋める作業と同じくらい、日常生活の中でいかに負担なく生ゴミを保管しておくかが大事。生ゴミの扱い方って、意外とご家庭によって違いがあるところですよね。海外と比べて日本の処理が独特なこともあるなと思います。
私が実際にやっている工夫などはこんな感じ。
キッチンに生ゴミ保管用容器(コンポストビン)を置いておく
キッチンの作業するスペースの一角に、生ゴミを保管しておく容器を置いています。Amazonで見つけた持ち手つきの「ホーロー フードストッカー」が今のところベスト。


こんな感じ!三角コーナーや排水口に設置するネットなどは使わず、調理中に出た野菜の皮などはこれにすぐ入れるようにしています。蓋をしておけば数日なら置いておけて、このままベランダに持って出てキエーロに投入できるので便利。
ホーローなので臭い移りもしなくて、ゴミを捨てたあとに洗えばずっと清潔。理想の容器をすっごい探して、ようやくこれにたどり着きました。
調理のついでに皮などを細かく刻んでしまう


調理中に出る野菜の皮などは、作業の合間に細かく刻んでしまいます。ちょっとひと手間加えるだけで、分解スピードが早くなります。
ご自宅のキッチンがどういう感じかによりますが、シンクの端っこなどに一旦まとめておいて、最後キッチンハサミでザクザク刻んでコンポストビンに入れてしまうのもありです。普段の料理のプロセスのなかで無理なく処理してしまうのがおすすめ。
排水溝のカゴに溜まったカスは夜にまとめて投入
食べ残しや排水溝に溜まったカスなども投入します。キッチンは毎晩きれいにしてから寝るので、そのときに排水溝のカゴに溜まったものも入れてしまう。
ネットは使わず、抗菌セラミックコートでぬめりがつきにくい浅型のゴミ受けを使っています。生活感ありまくるアイテムだけどこれおすすめ。
生ゴミ用にシリコンスプーンがひとつあると便利かも。生ゴミ用にして申し訳ないけど。
排水溝にはネットを設置して、プラスチックなども含めて全部入れてしまっている方もいるかもしれませんが、こうすることで意識的に分解できないものを流さなくなるので、マイクロプラスチック流出も防げて一石二鳥です。
さいごに:自分や家族にとって無理のない形にするのが一番大事
「環境のことを考えて生ゴミを捨てるのをやめましょう!」
と言いたいわけではなくて、私個人的にはこのほうが全然楽だし気分もよくて、家事の改善のひとつとしておすすめだなと思ったので紹介しました。
だから無理してやる必要はなくて、自分が「このほうがいいな」と思ったらやればいいし、ひと通り読んでみて「面倒臭そうだな」とか「我が家のやり方には合わないや」と思ったら、やらなくていいと思う。


でも海外ではこんなふうに「COMPOST」「WASTE」「RECYCLE」とゴミが分かれている光景もあり、公共のゴミ捨て場にコンポスト用が設けられている自治体も増えてきていたりします。日本のゴミ事情はちょっと遅れ気味なので、これを機に考えてみるだけでもできるといいかなと思います。
自分や家族にとって無理がなく、やりやすい形だな〜と思ったら、ぜひ参考にしてやってみてください!私は「生ゴミ捨てなくてよくなって最高」と思えたから、同じ体験できる人が増えるといいな。



▼サステナブルライフを楽しむコツを発信しています






おわり。