2018年11月にキューバ旅行に行ってきたのですが、事前準備の情報がなさすぎて苦労しました……。キューバに入国するには、
- 海外旅行保険証明書
- ツーリストカード(ビザみたいなもの)
の2つの書類を事前に取得しておく必要があります。が、キューバは現在変革期にあることもあり、入国まわりの手続きもコロコロ変わる……。かつ日本人旅行者にとってはマイナーな国なので情報も少ないです。
個人で手配する人向けに、実体験をもとにわかりやすくまとめておきます。
※注意※
この記事は2018年12月に書いています。情報は変わる可能性があるので、いくつかのサイトや公式情報を探すようにしてみてください。探すの難しいけど!
Contents
海外旅行保険証明書&ツーリストカードとは
キューバ入国に必要な書類のひとつ「海外旅行保険証明書」は、海外旅行保険にちゃんと入ってますよ〜という証明書のこと。これは簡単に手配できるのであまり問題なし。
ちょっと苦労したのが「ツーリストカード」です。これはビザのようなもので、30日以内の滞在の場合は提出しないと入国することができません。申請方法の情報が少なくてよくわからなかったので、郵送or大使館で直接する方法、大使館の場所、申請書の書き方などなどすべて解説します。
保険証明書はかんたん。1週間くらいで取得できます
海外旅行保険にはいろいろありますが、おすすめはクレジットカード付帯の保険。
クレジットカードを持っていれば保険が適用されるので、私は海外に行くときはいつもこれ。エポスカードをメインで使っています。(年会費もかからないし、割引が使えるところが多いのでおすすめのカード)
エポスカードの場合、海外旅行傷害保険ののページに行くとこんな感じに問合せ先が書いてあるので、電話して「英文の海外旅行保険証明書が欲しいんですけど」と言えばOK。
とても丁寧に住所などを口頭で聞かれるので、データとかないの?という気分にはなりますが、簡単に申請できます。1週間もしないうちに郵送で届きました。証明書はペラっと1枚の紙なので、コピーも取って失くさないように気をつけて持っていきましょう。
でもそういえば、入国のときにも特に提出しなかったな……。万が一のときのためってことなんでしょうか?
情報がなさすぎるキューバのツーリストカード
ツーリストカードとはこういうものです。取得する方法としては、
- 郵送で申請して待つ
- キューバ大使館領事部に直接申請に行く
の2つの方法があるのですが、あまり情報がありません。。私はキューバ大使館領事部(赤羽橋駅の近く)に直接申請に行きました。こっちがおすすめかなーと思いますが、両方のやり方を書いておきます。
郵送だと最大2週間くらいかかるのに対して、大使館ならその場で発行してもらえます。また、郵送だと申請費用が2倍くらいかかるんですよね……。何かのついでに寄れる!という人は、行ってしまったほうが早いかも。
ちなみに、直接行って申請する場所は「キューバ共和国大使館領事部」ですが、郵送先の住所は「キューバ共和国大使館」になります。このあと住所も載せておきますが、間違えないように。
ツーリストカードの申請方法【郵送or直接大使館へ】
それぞれの申請方法です。
郵送で取得する場合
郵送の場合、Web上で申請書類をダウンロードして印刷し、記入したものと必要書類をまとめて送ります。
申請書類は、キューバ大使館サイトの領事部業務ページからダウンロードできます。(とてもわかりづらいし、日本語を選んでもスペイン語が表示される)
書き方は後半で詳細に解説します。
■郵送申請に必要なもの
- 記入済みの申請書
- パスポートコピー
- 航空券のe-ticket
- 宿泊先の予約確認書
- 証明写真(5cm×5cmと書いてあるけど多少合わなくてもOK)
- 申請費用5,600の振込証明書
- 返信用封筒(82円切手を貼り、自分の名前・住所記載)
これらをまとめて郵送すると、1〜2週間ほどでツーリストカードが返送されてくるようです。郵送先・振込先は下記のとおりです。
■郵送先住所
〒106-0044
東京都港区東麻布1-28-4
キューバ共和国大使館
■申請費用振込み口座
三菱東京UFJ銀行
広尾支店 普通 1128153
キューバ大使館に取りに行く場合
大使館に取りにいく方法です。行って、申請窓口に書類を提出して少し待つだけ。平日の午前しかやっていないので注意してください!
■大使館での申請に必要な持ち物
- 申請書(Webでダウンロードorその場でもらう)
- パスポート
- パスポートコピー
- 航空券のe-ticket
- 宿泊先の予約確認書
- 証明写真(5cm×5cmと書いてあるけど多少合わなくてもOK)
- 申請費用2,100円の振込証明書
必要なものは郵送の場合とあまり変わりませんが、パスポート原本も必要なので注意です。申請書はその場に置いてあります。
■キューバ大使館領事部について
〒106-0044
東京都港区東麻布1丁目28-2
TEL:03-5570-4481 ※どちらの場合も問合せはこちら!
申請時間:平日9:30〜12:00 ※午前だけ!
休日:土日、両国の祝日
■申請費用振込み口座
三菱東京UFJ銀行
広尾支店 普通 1128153
実際にツーリストカードを申請してわかったこと
ネットで調べてもあまり詳細なことはわからなくて、実際に申請してわかった細かいことがあったのでまとめておきます。(2018年11月時点の情報)
申請書類はクリアファイルに
一応ルールがあるみたいで、クリアファイルに入れていないと怒られそうな雰囲気でした……笑
振込証明書以外の書類をまとめてホッチキスで止め、振込証明書は別で一緒に入れます。直接提出の場合はパスポート本体も入れて渡します(発行されたツーリストカードと一緒に返される)
宿泊先の証明はわりと適当でOK
キューバは民泊(CASA)に飛び込みで泊まる文化が浸透しているので、宿を取らずに行く人も多いと思います。私は1泊目だけホテルを取っていたため、その予約メールをスクショして添付しましたが、そのレベルでOKでした。
CASAの場合、Airbnbや予約サイトでその宿のページをコピーすればいいみたいです。とにかく、初日だけでも宿泊先があるという事実が証明できれば問題なし。わりとゆるめです。
家族の場合は、全員分まとめて振込
単身ではなく家族などで申請する場合は、申請手数料はまとめて振込で大丈夫みたい。代表者が全員分の振込証明書を添付して、一緒に送るor渡すをすれば問題なしです。
18歳未満は申請がいらない
らしいです。そんなことどこにも書いてないけど!?変わる可能性があるので、不安な方は事前に電話確認(キューバ共和国大使館領事部:03-5570-4481)をおすすめします。
証明写真は5cm5cmでなくてもOK、なんでもOK
5cm×5cmの証明写真なんて、証明写真機で撮れませんよね。
頑張って自宅のプリンタで印刷してきている人が多かったですが、私は普通に4cm×3cmの証明写真を持っていったところ、「小さくてもいいですよ」とのことです。
ちなみに、ご親切なことに最寄りの出口手前に、証明写真機があります。忘れたらここでも。
キューバ大使館への行き方
キューバ大使館の場所はこちら。
■キューバ大使館領事部の場所
〒106-0044
東京都港区東麻布1丁目28-2
TEL:03-5570-4481 ※どちらの場合も問合せはこちら!
行き方を写真で案内します。
赤羽橋駅の「中之橋口」を出ます。
出たらこういう風景なので、右のほうに歩きましょう。
ファミマが見えてくるので、その角を右に。その次をさらに右に。公園がある通りです。
2分くらいで着きます。ちょっと見落としそうになりますが、こちらが入り口。
そのすぐ先にキューバの国旗が垂れているいかにもなビルがありますが、こっちではなく、手前の「領事部」が窓口となります。
ここがエントランスです。
中はこじんまりとした待合いスペースがあり、キューバのポスターや雑誌が。
窓口の横にテーブルがあり、そこで申請書類が書けるようになっています。
申請はこちらの小窓から。迷うことはないはず!
ツーリストカード申請書の書き方
申請書はこんな感じです。
とても親切な書き方ガイドをつくっておいたので、これを参考にどうぞ。特に難しい点はありません。大使館に行く場合は、横にサンプルも置いてあったような気がします。
- 氏名(上段:名字・下段:名前)
- 生年月日|1990/1/1
- 出生国|JAPAN
- 性別|Male/Female
- 婚姻状況|Married/Single/Divorced
- パスポート番号
- パスポート種別|特別でなければRegular
- パスポート発行日
- パスポート有効期限
- 現住所
- 電話番号|国番号+81を付ける
- 現在の職業|Office Workerなど
- 申請するビザの種類|Tourism
- 日本出国日
- キューバ入国日
- キューバ出国日
- ホテルorCASA|チェックを入れる
- ホテルorCASAの名称
- ホテルorCASAの住所
- 到着便のフライト番号
- 出発便のフライト番号
- 渡航の目的|Tourism/Business
- 旅行代理店など|あれば
エアカナダで配られる?ハバナの空港で買える?という噂も。個人的なアドバイス
ネットで調べていると、エアカナダの場合は機内でツーリストカードが配られるという情報も。念のため事前に取って行きましたが、実際配られたので「配られるんかーい!」となりました笑 トロント→ハバナの便でしれっと全員に配布されます。
でも、これはあくまでカナダ人向けに配られるもので、入国できなかったという日本人もいるようです……。わからないですね。
私のバックパッカー経験で養ってきた感覚的に、90%大丈夫な気はします。でも万が一入国できなかったら嫌なので、私なら今時間を巻き戻せたとしても、大使館に申請しに行くと思います。
ハバナの空港で購入できるという情報も見かけましたが、そのようなカウンターはなかったです。あったとしても現地だと申請費用が倍ぐらいするとか。
海外のこういうのって、とてもゆるいしよく変わります。信じられないかもしれないけど、入国手続のこんな大事なことが、気まぐれで変わったりすることもよくあります……。
特にキューバはいま変動のさなかにあるので、いつ変わるかわかりません。安全策を取っておくのがおすすめです。
まとめ:キューバは素晴らしい国なので早めにどうぞ
変動のさなかにあると書いたように、キューバは2015年にアメリカと国交正常化して以来、すごい勢いで発展している国です。まあこれを読んでくれている人はおそらく渡航が決まっていると思うので、旅行にしてもビジネスにしても楽しんできてください!
ちなみに、エア・カナダで行く場合はeTA(カナダのビザのようなもの)も申請が必要です!カナダ大使館|電子渡航認証 (eTA)から申請できるので、こちらもお忘れなく。ネットでパスポートやクレジットカードの情報を入力するだけで済み、写真などの提出は要りません。
▼キューバの宿はこんな感じ
▼気になるキューバのインターネット事情
▼キューバの写真はこちらをどうぞ
おわり。