「フリーランスは収入が不安定だから、やめたほうがいい」
というのは、独立しようとしたことがある人なら一度は聞く忠告ではないかと思います。
私は一部上場企業の安定した正社員からフリーランスに転身し、1年ほど仕事をしてきました。その経験からいうと、フリーランスの収入が不安定なのは事実です。
フリーランスになってから、「収入は安定してるの?」「食べていけててスゴイ」というようなことをよく言われます。
たしかに、毎月同じ金額が月末に振り込まれるわけではありません。だけどそもそも安定だけがいいことなのかな?と思っているので、その考えをシェアします。
Contents
「安定」と「不安定」ってなんだ
フリーランスの収入が不安定なのは事実だけど、決まった額が振り込まれることだけが「安定」なの?というかそもそも「安定」ってそんなにいいことなの?
「安定」「不安定」という日本語で考えることが誤解のはじまりだと思います。
「不」というネガティブワードがついていると、「安定」がいいことで「不安定」が悪いことみたいに聞こえますよね。
英語で捉え直して考えてみましょう。
サラリーマンは安定 → stable≒uncontrolable
「安定している」ということは、「変動がない」とも言えますよね。
英語で言いかえればステイブルな状態ですが、捉え方によってはアンコントローラブルとも考えられます。
毎月末に固定給が振り込まれるサラリーマンは、たしかに安定感は抜群かもしれないけど、それを自分でコントロールすることも不可能です。
今月はしぬほど働いたわ……と思っても、そのぶんお給料上がるわけではありません。
フリーランスは不安定 → unstable≒controlable
「不安定」をフラットに言いかえると、「変動がある」ということです。
アンステイブルな状態は、反対にコントローラブルであるとも考えられます。
毎月のお給料が決まっているわけではないけれど、発想を逆転させれば、自分次第でいかようにもコントロールができる、ということです。働けば働くほど、得られるお給料も上がります。
言語に振り回されないように「概念」で考えてみましょう。今まで考えていた固定観念が崩されていく感じがするはずです!
フリーランスの収入は不安定というより、「自分次第で変動する」だけ
「不安定」というネガティブワードによって、変動があることが悪いことのように見えてしまいます。でもよく考えてみれば、
- 安定してずっと収入が低い
- 不安定だけどいつも収入が高い
だったら、確実に後者のほうがいいですよね。
「不安定=十分な収入が得られない」と勝手に思い込んでしまっているけど、不安定だからこそ天井もありません。このメリットを活かせるかどうかは自分次第。。
私は「サラリーマン」と「フリーランス」両方の経験がそれなりにあるので、どっちかを推奨するつもりはありません。
ただ、自分次第で変動することを「不安定」と考えるか「コントロール可能」と考えるか、よく考えてみてほしいと思います。
振込スパンにもよるのでなんとも言えないのですが、この1年の私自身の収入を見てみても、新卒初任給ほど〜月7桁くらいまでの幅がありました。
それもこれも自分次第。自分でコントロールできるのは楽しいですよ。
社会はフリーランスに優しくなっている。仕事はたくさんあります
「そんなこと言うけど、コントロールできなかったら終わりじゃん……」
と思うかもしれませんが、現代はフリーランスにとても優しい社会です。
ガツガツ営業をしていかなくても、まずはクラウドソーシングなどからコツコツと案件を受注していくこともできます。
最初は単価が安いけど、クラウドソーシングから始めて売れっ子になっている人はたくさんいます。「自分の手でお金を稼ぐ」という手始めにもいいですね。
少しずつから始められるので、まずは副業としてやってみるのもいいと思います。
無料で登録できるので、とりあえず登録しておきましょう。
エージェントを使い、週2〜3日の半常駐型にするのも手
最近は仕事を斡旋してくれる「フリーランス向けエージェント」もあります。スキルを登録しておくと、営業を勝手にやってくれるという感じですね。
エージェントには、週2〜3日出勤するかたちの「半常駐型案件」が多いです。いきなりフリーランスになると直面する問題がたくさんありますが、エージェントを通すことでこんなメリットがあります。
- 自分では取れない案件が取れる
- 面倒な報酬交渉の部分をやってくれる
- 万が一揉めたときに間に入ってくれる
- 少し出社することでリズムが作れる
- 固定収入があるという安心感につながる
- 孤独感が解消される
私も最初の頃は、エージェントに紹介してもらった企業に週2ほどで通っていました!半常駐もありだと思います。
IT人材向け案件が総数としては多いですが、最近は広報・PRやマーケ系の職種向けの案件も出てきていますね。すばらしい。
こちらも無料で利用でき、契約が決まったら手数料が引かれるかたちなので、いろいろ登録してどんな仕事があるか見てみましょう。必ず仕事が取れる保証はありませんが、スキルがきちんとあれば売り手市場です!
- ITプロパートナーズ
週2日からの案件紹介。エンジニア、デザイナー、マーケターなど。 - midworks
エンジニア向け。フリーランスと正社員の中間の働き方を提案している。 - Waris
総合職系フリーランス向け。ハイスキル人材のための高報酬案件多数。 - CARRY ME
広報・PR系のフリーランサーに特化。週1〜、案件多め。
まとめ:収入が不安定なのは事実だけど、見方を変えましょう
結局、決まったルールが敷かれていないのが怖いだけだと思います。
毎月固定費が振り込まれるか、自分で働いた分が振り込まれるか、それだけの違いです。
「フリーランスは収入不安定になるでしょ?」と言って引き止めてくる人はだいたいフリーランスになったことがないと思うので、忠告としてありがたく受け止めつつ、「不安定の底力を知らんやろ」とやる気に変換しておきましょう。
逆に、この記事を読んで「自分でコントロールなんてできそうにないな……」という人は、もう少し会社で経験を積むのもありかもしれませんね。
働き方は柔軟に変えていく時代なので、自分にあったほうでマイペースにやればいいんではないでしょうか!
コントロールしてやるぜ!と意気込んだ人には、これらの本がおすすめだよ。
マーケット感覚を身につけよう—「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法
▼フリーランスにおすすめの本まとめもあります
おわり。