富山市の海沿いに位置する「岩瀬エリア」を紹介します。
岩瀬エリアは、江戸時代から明治時代初期にかけて北前船の港町として栄えた町。今でも当時に建てられた家屋が残っていて、静かでレトロな風情ある街並みです。
立山黒部アルペンルートや黒部ダムなど、自然の観光地はたくさんある富山県ですが、意外と「富山市(富山駅周辺)」の観光地というとあまり思い浮かびません。
ゆったり街並み散策できる岩瀬エリアがおすすめです。
Contents
富山市の北に位置する、岩瀬エリア
岩瀬エリアがあるのは、JR富山駅から「富山ライトレール」に乗って20分ほど北上したところ。
このあたり一帯の、2駅分ほどのエリアを指しています。
江戸時代から明治時代初期にかけて、北前船の港町としてたくさんの人が訪れた場所だそうです。栄えていた頃にはたくさんの建物が作られ、現代はその街並みのなかで人々が普通に日常を送っています。
「古き良き街並み」「歴史ある風景」「古都」といった観光地って、正直「飽きた」し「どこも似たような感じ」と思っていませんか……? あまり期待していなかったんですが、ここは今まで訪れた古都系スポットのなかでもとてもよかったです。
あまり観光地化されていなくて、静かな通りで人々が普通に生活している、という感じです。
岩瀬浜駅へのアクセス
富山市は町なかに「トラム(路面電車)」が走っています。フォルムはまるで北欧のトラムのよう!(フィンランドのヘルシンキで乗ったトラムに激似だなーと思いました)
まさか富山市にこんな近代的なものがあるなんて、驚きですね(失礼)。
岩瀬浜駅へ行くには、富山駅北側から「富山ライトレール」に乗りましょう。これが乗り場。料金は距離に関係なく1回の乗車に200円で、20分ほど乗っていると着きます。
岩瀬浜駅に着くと、こんな散策MAPのボードがあります。いい感じの家屋は上の写真の点線のところに集中しているため、そのあたりを歩けばOK。
東岩瀬駅まで、2駅分を歩きます(ノンストップで歩いて20分くらいの距離)。
岩瀬エリアで、富山の静かな町並みを楽しむ
写真を挟みつつ、町並みを紹介します。
最初に見えてくるのが「岩瀬カナル会館」。ここが街散策のスタートです。カナルとは運河の意味で、この運河を渡るとそれっぽい町並みになっていきます。
こんな町並み。普通に家がたくさんあって、住んでいる人もいます。
次に目につくのが、面白いかたちの「富山港展望台」。北前船時代の「常夜灯」をモデルにしているそうで、灯籠みたいなカッコいいフォルムをしています。
登りませんでしたが、展望台は無料らしいので行ってみてもいいかも。
旧北国街道でもある大町新川町通りに入っていきます。
タイムスリップ感ありますね。
住宅のエントランスもカッコいいです。
北前船のモニュメントがありました。
北前船廻船問屋 「森家」というのが有名で、中に入って見学もできます(この写真は森家じゃないけど)。
桝田酒造店。富山の有名な地酒「満寿泉」 の蔵元だそうです。満寿泉飲みましたが、すっきりフルーティでとっても美味しい。新鮮な富山の魚介にあう!
北陸銀行 (旧岩瀬銀行) 。ここに普通に手押し車を押したおばあちゃんが入っていく日常。いいですねー
信用金庫も同じく。
北日本新聞社。風情がある!
クリニックもありますね。生活に必要なもの全部揃ってるんじゃ……
何屋さんだろう?閉店してるかも。
岩瀬名物や喫茶店がいくつか
入ってないお店もあるので写真はありませんが、よさそうな喫茶店やスイーツを3つ紹介します。
地元民たちの憩いの喫茶「あぷりこっと」
小さな喫茶店。じっくり入れたサイフォンコーヒーが飲めるお店です。
美味しい紅茶の店「アナザーホリデー」
日本紅茶協会認定の「おいしい紅茶の店」です。食事やスイーツもあり、ゆったりくつろげる空間です。
大塚屋の「三角どら焼き」
岩瀬名物といえば、三角どら焼き。薄めの皮でつぶあんを包んだ、独特などらやきが有名です。
富山駅周辺だけじゃもったいない。足を伸ばして岩瀬エリアへ
富山市を訪れても、富山駅周辺だけで過ごしてしまう人が多いと思います。
駅周辺には美味しい居酒屋や富山名物のお店が多く、グルメはほとんど駅前だけで満喫できる……。だからこそ、余裕があればちょっと足を伸ばしてみてください!
離れたところにも行ってみようかな〜という気力がある人には、岩瀬エリアは楽しめる場所だと思います。
▼富山の「雨晴海岸」もよかったです!
▼高岡市というところもノスタルジックでいい感じ
おわり。